看護師がキャリアアップするための資格を取ろう。45弾性ストッキングコンダクター

みなさんこんにちは!看護師として勤務してきて、日々の業務に加えてあらたなことに挑戦してみたくありませんか?そんなときには看護資格を取得してみることをお勧めしています!現在たくさんの看護師がキャリアアップを目指して資格取得をしており、臨床現場で活躍しています。資格を取得することは資格手当によって収入アップが見込めるだけでなく、初心に帰って勉強することで、自分の知識や技術を確かなものにすることができます!患者さんに自信をもって対応するためにも、ぜひ資格取得をしてみませんか?

では早速、今回紹介していく資格は、弾性ストッキングコンダクターです。

弾性ストッキングとは、手術後の患者さんや慢性期病棟など自力で動いたり体動をすることができない患者さんや、静脈・リンパ管疾患で体液の流れが悪い患者さんに使用される医療用のストッキングです。これを使用することによってむくみを改善することが出来たり、深部静脈血栓症を予防したりすることができます。弾性ストッキングはただ使うだけでは全く効果がなかったり、別の副作用を引き起こしたりと専門的な手技が必要になりますので、意外と奥の深い分野です。また、どこの科に行っても使用することが多いかと思いますので、知識や技術を身に着けておいて損はありません!

ぜひこの機会に資格取得を目指してみましょう!

では、詳しく弾性ストッキングコンダクターの資格について説明していきたいと思います。

この資格って難しいの?

弾性ストッキングコンダクターの資格を取得するためには、日本静脈学会主催の講習会を受講した後、一定の実務経験を積むだけで資格が認定されます!

他の資格とは異なり、認定試験を受験したり、特別な勉強をしたりすることが必要とされないので、興味がある方はぜひ積極的に資格取得にチャレンジしてみてください!

資格取得の条件は?

弾性ストッキングコンダクターの資格を取得するためには、特別な認定試験は必要ありませんが、取得のためにいくつかの条件があります。

それは、先ほども述べた通り、日本静脈学会の講習会を受講することと、講習会を受講した後2年以内に弾性ストッキングを用いた臨床指導を30人に対して行うこと、医療従事者の資格を取得していることの3つです!

勉強というよりは実戦経験が問われる資格になりますが、弾性ストッキングを使った主義を日常的に行っている方であれば簡単にクリアできる条件かと思います。積極的に弾性ストッキングコンダクターとしての仕事に関わって、資格を取得していきましょう。また、この資格は5年ごとに更新することが必要です。認定講習会を再履修するか、30人に対する臨床指導を再度行うことで更新することができます。さらに、ネットでの講習もありますので、勉強のためにも検討してみてください。

弾性ストッキングコンダクターの仕事に関わって、日々勉強していくようにしましょう。

費用と場所を教えて!

さて、気になる費用ですが、講習会を受講するために約6,000円がかかります。さらに認定料として3,000円が別途かかりますので、最低でも9,000円がかかります。さらに資格更新の際には毎回2,000円がかかりますので、注意してください。講習会会場は全国各地にありますので、お好きなところで受講することができます。しかし例年開催時期や場所は異なり、月によっても開催される月とされない月があります。年には平均して8回ほど行われています。都合のいい時期、場所の講習を探して、申し込みしてみてください。

この資格って役に立つ?

さて、これまで弾性ストッキングコンダクターについて説明してきましたが、弾性ストッキングを扱って治療の手助けを行うだけでなく、コンダクターと名の付く通り患者さん一人一人に合った弾性ストッキングのサイズや種類を見極めたり、弾性ストッキングに対する患者さんの悩みや不安の相談を受け持ったりすることも重要な業務になってきます。疾患の基礎知識や弾性ストッキングの知識を専門的に習得できるこの資格をとると、患者さんの不満にもしっかりと対応することができると思います。どこの科でも役に立ちますし、慢性期患者さんが増えつつある今、この資格の需要は高まりつつあります。さらに、看護師の場合資格を取得すると、平均して3,000円~5,000円ほどの資格手当が毎月の収入に加算されることがあります。病院によって異なるとは思いますが、資格を取得しておいて損はないので、ぜひ資格取得を目指してみてください!

看護師専門用語解説

「弾性ストッキング」

弾性ストッキングとは、下肢をストッキングによって恒常的に圧迫することによって、静脈のうっ血や逆流を防ぐために着用する医療用のストッキングのことです。手術後の血栓症合併予防やリンパ、静脈系疾患の治療に用いられています。