看護師がキャリアアップするための資格を取ろう。55音楽療法士

看護師として働いていて、日々の業務にも慣れてきたころ、自分の技術や知識をさらに磨いていきたいと思うことはありませんか?そんなときにおすすめなのが看護資格の取得です!資格を取ると、資格勉強のために改めて基礎から勉強できるため、自分の技術に自信をもって患者さんと接することができます。また、看護師の場合収入に看護手当てが加算されるため、大幅な給料アップにもつながります。メリットたくさんの資格取得をぜひ、してみましょう!

では早速、今回紹介していく資格は音楽療法士です!

音楽療法士はあまり聞きなれない資格かもしれませんが、リハビリテーションの際に音楽を使用することで、精神的にも、肉体的にも症状の改善を狙う仕事です。音楽を聴きながらリハビリテーションを行う受動的音楽療法と、音楽に合わせてリハビリテーションを行う能動的音楽療法があり、様々な患者さんに適応されています。認知症患者さんや、麻痺の患者さん、児童など、患者さんと音楽を通じて親密なコミュニケーションを取ることができます。患者さんに接するのが好きな方におすすめの資格です!医療現場だけでなく老人ホーム、ボランティア施設など活動の幅も広いので仕事に幅を持たせることができます。音楽が好きで、患者さんの役に立ちたい方はお勧めです。

では、音楽療法士の資格取得方法を詳しくみていきましょう!

 この資格って難しいの?

音楽療法士の資格を取得するためには、一年に一回行われる書類審査と面接による試験に合格してから、日本音楽療法学会の審査を受けると資格を取得することができます。特別な知識や勉強は必要ありませんので、難易度は易しめだと思います。しかし、この資格ができてからまだ日が浅いので、合格率は言及できません。講習会で随時行われる実技試験に合格できるよう講習会でしっかりと勉強すれば大丈夫だと思います。また、資格取得は長い道のりになりますので、根気よく勉強し続けることが必要です。音楽療法を専門として教えている学校もありますので、興味がある方はそこで勉強するのもいいかと思います。

 資格取得の条件は?

音楽療法士の資格を取得するためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。それは、

・日本音楽療法学会の正会員であること。

・専門学校、短期大学、一般大学のいずれかを修了していること。

・日本音楽療法学会が認めた音楽系の大学、専門学校(認定校)を修了していること。

・音楽を使用した臨床経験2年を含めて、臨床経験が5年あること。

・必修講習会を受講し、ピアノ実技などの音楽試験を受験すること。

・学会に参加し、200ポイントを取得すること

以上の6つが必要です。かなり条件が厳しいですが、通常通りに働いている看護師さんであれば難なくクリアできるかと思います。長い道のりですが、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください!

 費用と場所を教えて!

講習会は、1コマ3,000円で、音楽療法士の試験受験料は理論・実技各5,000円ずつの計10,000円がかかります。また、日本音楽療法学会の会員であるためには、入会費5,000円、年会費10,000円の計15,000円が必要になります。学生会員は年会費が6,000円です。つまり、資格を取得するためには最低でも30,000円ほどは必要になってくるのではないでしょうか。試験は2か月おきくらいのペースで行われており、受験形式は在宅受験ですので、試験会場に向かう必要はありません。講習会は関東で行われるものに加えて、地方でも随時開催されていますので、日本音楽療法学会のホームページで確認してみてください。

 この資格って役に立つ?

音楽療法士の資格は海外ではかなり普及しており、日本でも需要が高まりつつある仕事です。音楽という観点から患者さんの治療をサポートしていくことができます。音楽のことだけでなく、心理学的要素も含まれていますので、これから患者さんと接していくときに役に立つ要素が盛りだくさんです!自分の看護を見直す機会にもつながるかもしれません。音楽療法士の仕事一本で生活していくのはリスキーですが、看護師の場合音楽療法士の仕事も並行して行うことで、パート的に収入アップを目指すことができます。また、看護師の場合毎月の収入に資格手当が加算されることも在りますので、取得しておいて損はありません!音楽療法士の資格を取得していることで転職や転院の際に有利に働くことも在ります。リハビリテーションに関わっている方であれば業務に幅を持たせることもできます。ぜひ興味がある方は、音楽療法士の資格取得を目指してみてくださいね!

 看護師専門用語解説

「ターゲット」

ターゲットとは標的のことです。例えば抗がん剤など投薬の際に、対象とするがん細胞などを指して使われます。黄色ブドウ球菌をターゲットにした抗菌薬などといった使い方をします。