美肌を作る食べ物の紹介~ビタミンC編~

ビタミンCとは?

ビタミンCとは、水溶性ビタミンの一種で、化学的にはL-アスコルビン酸を指します。壊血病の予防・治療の他にも、鉄分やカルシウムなどのミネラルの吸収促進に関する補酵素としてはたらき、また傷の治癒にも利用されます。勘違いしている人が多いかもしれませんが、風邪の予防には役立ちません。また、ビタミンCは、コラーゲンの合成に深く関与しています。プロリン・リジン残基を含んだ構成内容で、コラーゲンのタンパク質が合成され、さらにタンパク質鎖が形成されたのちに酸化酵素によって先ほどあげたプロリン・リジン残基がそれぞれ水酸化(ヒドロキシ化)され、ヒドロキシプロリン・ヒドロキシリジン残基となります。これらが水素結合によってタンパク質鎖を互いに結び付け、コラーゲンの三重らせん構造を保たせるはたらきをします。この反応にビタミンCが補酵素として必要なため、ビタミンCが不足すると正常なコラーゲンが合成できなくなり、壊血病を引き起こします。また、ビタミンCの他の働きとしては、チトクロームP450を活性化させる、チロシンからノルアドレナリンへの代謝などがあります。ヒトは、ビタミンC(アスコルビン酸)を体内で合成することができないため、必要な量はすべて食事などにより外界から摂取しなければなりません。参考までに、ヒト以外の多くの動物では、ビタミンCは生体内で生合成できる物質であるために、必ずしもヒトのように食事などによる外部からのビタミンCの摂取は必要ありません。それでは、どんな食材にビタミンCが含まれているのでしょうか。

ビタミンCが含まれる食材とは?

レモンやオレンジ、ライム、グレープフルーツといった柑橘類、またほかにもカムカム、柿、トマト、キウイフルーツ、アセロラはビタミンCがたくさん含まれています。続いてビタミンCの含有量が多い食材は、ブロッコリー、芽キャベツ、カリフラワー、ホウレンソウ、パセリ、ジャガイモ、サツマイモ、パパイヤ、イチゴ、マスクメロン、ブルーベリーなどがあります。私たちが勘違いしがちなのは、酸味の強い食材ほどビタミンCが豊富含有されているという考え方です。これは、サプリメントや栄養ドリンクなどの宣伝文句として、「レモン○○個分のビタミンC」などとうたったものが多くみられることが原因として考えられます。実際には、こういった食材で感じられる酸味は、クエン酸によるものです。それでは。こういった食材から効率的にビタミンCを摂取するには、どのような食べ方が良いのでしょうか。

ビタミンCは熱に弱い?

ビタミンCは、加熱に弱い物質です。加熱により、空気中の酸素や水分との反応が促進されて、酸化されることにより、デヒドロアスコルビン酸となり、さらに加水分解されてジゲトグロン酸へ分解しやすくなります。このジゲトグロン酸になると、ビタミン
Cのような生理活性は失ってしまいます。例をあげますと、ビタミンCが比較的多く含まれているジャガイモをゆでてみたとすると、加熱時間に従ってビタミンCの残存量は顕著に減少します。ゆでた加熱をした場合には、ビタミンCの残存量は28%ほどになります。

また、果汁100%のジュースを作る際にも、加熱処理をする工程がある場合があります。この工程を含む場合、ビタミンCに関しては大半が壊れてしまうことになります。

ビタミンCを取りすぎるとどうなっちゃうの?

ビタミンCを意識して取りすぎ、体内に過剰になってしまった場合は、身体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。ビタミンCは、過剰に取りすぎた場合でも、多くは尿中に排泄されます。しかしあまりに過剰に取りすぎてしまった場合には、吐き気や下痢、腹痛などを引き起こすことがあります。しかしこれは、ビタミンCの過剰摂取をやめることで症状は改善していきます。取りすぎについてはあまり気にせずに摂取して良いでしょう。

看護師の業界用語

~コンパートメント症候群~

区画昇降とも呼ばれます。四肢の筋区画(コンパートメント)の内圧が上昇し、循環不全が起きることによって、神経や筋に不可逆性の壊死をきたす疾患です。外傷などを原因とする急性コンパートメント症候群と、激しい運動を原因とする慢性コンパートメント症候群とがあります。筋区画(コンパートメント)とは、四肢の血管、神経、筋が骨や骨間膜、筋膜などによって囲まれた閉鎖区域のことを言います。前腕には掌側、背側、橈側の3つのコンパートメント、下腿には前部、外側、浅後部、深後部の4つのコンパートメントがあります。好発部位は、前腕の掌側区画、下腿の前部区画です。