夜勤明けの暴飲暴食を防ぐために〜③キャンディーなどを持ち歩く〜

夜勤明けは疲れて甘いものが口にしたくなり、食べはじめたら止まらなくなったという経験はありませんか?食べ終わると後悔し、自己嫌悪に陥り、次こそはしないと決心するものの、結局、暴飲暴食してしまう…というような悩みを抱えていませんか?そんな悩みの解決にもしかしたらキャンディーなどが役立つかもしれません。今回はキャンディーなどにより夜勤明けの暴飲暴食を防ごうというお話です。

夜勤明けはなんであんなにお腹がすくの?

夜勤明けの異常な空腹感の原因には夜勤による睡眠不足があると言われています。

そもそも、空腹感を感じ食欲を増加させるときにはグレリンというホルモンが、逆に満腹感を感じ食欲を減らすときにはレプチンというホルモンが影響しています。この2つのホルモンはお互いにバランスをとって分泌されています。しかしながら、睡眠不足になるとレプチンの分泌が減り、グレリンの分泌が増えることがわかっています。さらに、このグレリンは食欲増進の効果だけではなく、脂肪を蓄積する効果もあります。そのため、夜勤により睡眠不足となるとラーメンや揚げ物のような高カロリーのものが食べたくなり、また、食欲に負けて食べると脂肪の蓄積につながってしまうのです。

また、徹夜明けは眠いはずなのに妙にハイテンションで眠気を感じない、眠れないという経験があると思います。これにはオレキシンという脳内物質が関係しています。オレキシンには起きている状態を保たせる働きがあり、夜勤中に居眠りしないのはこのホルモンのおかげです。しかしながら、このホルモンには食欲を増大させる作用もあり、特に甘いものを摂取しようすると言われています。

このように夜勤明けの異常な空腹感は夜勤による睡眠不足が原因のことが多いようです。しかし、夜勤をやめることはできませんよね。実は暴飲暴食を防ぐには恒常性を保つ体のしくみをうまく使うことがポイントなんです。

キャンディーなどを持ち歩こう

夜勤中は少ない人数で看護しなければならず、日勤に比べ忙しいことが多いですよね。夜勤中に何も口にせず、動き回っていると知らず知らずのうちに体が飢餓状態になってしまっているかもしれません。飢餓状態に陥ってしまうと体が自分自身を守るために、食欲をわかせたり、脂肪を溜め込んだりしてしまいます。これが体が恒常性を保つしくみなんです。逆に言えば、体を飢餓状態にしなければこの機能は働かずに済みます。体を飢餓状態にしないためには、定期的に糖分を摂取することが大事なんです。また、糖分を定期的に摂取することで脳に栄養がいき、夜勤中に頭が回らないということを回避することができる他、思考が安定し夜勤明けに不必要な買い物をしてしまうというようなことを防ぐことができます。

そこで、糖分の摂取を簡単にできるオススメの食べ物はキャンディーやチョコレートです。夜勤中はこれらの食べ物を持ち歩き、パソコンに打ち込む間や移動の間などちょっとしたときに口にするようにするといいでしょう。

オススメのキャンディ、チョコレート

脳の唯一のエネルギー源は糖です。頭がしっかり働いている状態で夜勤を乗り切るためにも、口にするキャンディーやチョコレートは糖分の摂取がしっかりでき、かつ、カロリーが低いものを選ぶようにしましょう。オススメしたいキャンディーとしては、酵素やアミノ酸が入っているもの、ハチミツ飴、のど飴、黒飴です。チョコレートを食べる場合にはカロリーではなくカカオの含有量に気を配りましょう。特にカカオ70%以上のものは太りにくいとされています。

いくらキャンディーやチョコレートがよいとはいえ、食べすぎてしまうと太ってしまいます。キャンディーやチョコレートは1日5個程度、100キロカロリーを目安に上限を決めて食べるようにしましょう。また、口にする際は噛まずに口の中でゆっくり溶かし、時間をかけて食べるようにしましょう。

甘く、口にするだけで幸せになれるキャンディーやチョコレート。夜勤を頑張る自分へのちょっとしたご褒美として空腹感を感じたら口にしてみてはいかがですか?

看護師専門用語解説 ヘルペス

ヘルペスウイルスによる感染症をヘルペスと言います。特に単純化ヘルペス1型(HSV-1)、2型(HSV-2)を病原体とし、顔面や性器の皮膚に有痛性の水疱がみられるものを単純ヘルペスといいます。ウイルスは初感染後に知覚神経節に潜伏感染し、免疫が低下すると再び活性化し再発を繰り返します。治療にはアシクロビルの外用が用いられます。

ヘルペスウイルスによる感染症には単純ヘルペスの他に、水痘・帯状疱疹ウイルスへの初感染による水痘、回帰感染による帯状疱疹、EBウイルスによる伝染性単核症、HHV-6による突発性発疹、サイトメガロウイルス(CMV)への感染症があげられます。