看護師になってよかった〜専門職として上を目指せる〜

看護師として働く今の自分に物足りなさを感じたり、このままでいいのか不安になったりしたことはありませんか。自分自身の技術を高めることで専門職としてより上を目指せることは看護師の魅力の一つです。今の自分からよりステップアップした自分になりたいあなたに向けて専門職としての看護師についてお話していきたいと思います。

そもそも看護師って専門職なの?

看護師が専門職がどうかの問いは長い間されてきました。病気や怪我の知識は一般の人よりは高いし、国家資格だし、看護師は専門職と考える人もいれば、人のお世話をすることは誰でもできるから専門職ではないと考える人もいます。その議論はこれからも続くでしょうから結論づけはできませんが、長い間勉強することでしか身につけられない技術や専門的知識を必要とし、国家資格であること、また、看護師の給料は東京23区で時給1700円を越えることから看護師は専門職と言ってもいいでしょう。

そんな看護師ですが、より専門性の高い職につくなど、さらに上を目指すことができます。看護師としてさらにスキルアップしたい、より専門を極めたいという方へのオススメをいくつか紹介していきたいと思います。

認定看護師 専門看護師 産業看護師

専門看護師や認定看護師という言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるけど違いが分らない…という方もいると思います。簡単にいえば専門看護師は看護のエキスパート、認定看護師はある分野に特化したプロフェッショナルです。専門看護師は看護のエキスパートのため、取得条件に看護系大学院の卒業、認定試験への合格などがあり、時間や費用のかかるより取得が難しい資格です。一方、認定看護師は、認定看護師教育機関(課程)で最低6か月・615時間以上の教育を受け認定試験に合格しなければなりません。どちらにせよ、働きながらの取得は難しいようなので、自分にあった選択をした方がよさそうです。

一方、産業看護師は病院ではなく、企業に勤める看護師です。看護師免許さえあれば、産業看護師になることは可能ですが企業の求人のなかには保健師や衛生管理者、産業カウンセラーなどの資格を持っていると有利になるものがあるようです。デスクワークが中心であり患者さんと触れ合うことがないため物足りないと感じるかもしれませんが、夜勤がなく、土日が完全休業とワークライフバランスがとりやすいのが魅力です。また産業看護師は、看護師全体の1%にも満たないため、人とは違う仕事がしたい!という方にはオススメです。

先生としての専門職

看護師の専門職の1つとして看護学校の教員一人があります。学校の先生が好きだった、憧れたという方はなりたい仕事の一つの選択肢として考えてみてはどうでしょうか。実は看護学校の先生といっても1つではなく、大学や短大の先生、専門学校の先生、看護科のある高校の先生があり、それぞれでなり方が違うんです。

大学や短大の先生は特別に必要な資格などはなく、多くの学校では博士号をとっていることを条件としているようです。条件となる学歴や職歴などは学校によって違うので、働きたい大学や短大に問い合わせる必要があります。

専門学校の先生になるためには看護師養成所専任教員資格をとる必要があります。これは各都道府県実施の看護教員養成講習を受講するか、いずれも通信制である「人間総合科学大学看護教員養成コース」あるいは「環太平洋大学看護教育専攻」を修了することで取得できます。看護教員養成講習は1年間と比較的短期間で取得できるものの、仕事との両立は難しいようです。一方、通信制では2年間と長期間に渡るものの、基本的にパソコンでの授業のため自分のペースで仕事を続けながら取得できるようです。

高校の先生として教えるためには高等学校教員(看護)の資格を持つ必要があります。これは大学に通わなれけば取得できません。

このようにどこで先生として働きたいか、仕事を続けながら資格をとりたいかなど人によって様々な選択ができるようです。また、専門職として手に職を持つことができる以外にも、未来を担う看護師の卵を育てることができる、自分の経験を伝えることができることが魅力の一つです。

外国で働く

外国に行きたい、海外で活躍したいなどと考えたことがありませんか。それでも、外国へ行く不安や家族のことを考えてしまう人にオススメなのが短期間だけ外国で働く看護ボランティアです。数日だけ参加することができるプログラムもあり、試しに行ってみたいという方にはオススメです。

海外で住みたいという方にオススメなのが国際看護師です。これは働きたい国の看護師資格やビザを取得する必要があるため少しハードルが高いですが、給料が高い、休みがしっかりとれる、医師と対等な立場になれるなどメリットも多いようです。

いずれにせよ簡単には決められない海外留学ですが、介護医療や高い医療技術を身につけられたり、少ない人数や医療器具で介護する工夫や技術を学ぶことができたりと国内だけではできない経験が沢山できそうです。

このように自分の努力しだいでキャリアアップを目指せるのが看護師の魅力です。今のままでは物足りない、もっと上を目指したいと思う方は自分にあったキャリアアップを目指してみませんか?

看護師専門用語解説 ホメオタシス

体が自分自身の状態を一定に保とうとする働き(恒常性)のことをホメオタシスといいます。