非常識な患者さんやご家族の対応方法がわからない

看護師として業務にあたっている際に、患者さんの対応に困ってしまうというケースはしばしばあると思います。それは、疾患自体、または疾患に関して付随してくる悩みでしょうか、それとも患者さんの性格や患者さんのご家族の人間性によるトラブルなどの悩みでしょうか。さまざまな悩みはあると思いますが、今回は、非常識な患者さんあるいは患者さんのご家族の対応方法についての悩みについて考えていきます。

非常識な患者さんって、どんな患者さん?

あなたが看護師として仕事をしていて、ストレスに感じてしまうことがあると思います。それは、業務の中で何かストレスを感じているものですか?それとも、仕事とは別のプライベートで何かストレスに感じることがあってそれが業務に対するメンタルにも影響しているものですか?もしも仕事の中で感じているストレスがあり、それが患者さんやまたそのご家族が原因と考えられる場合には、今回の記事を参考にしていただけたら改善する可能性が高いです。非常識な患者さんとは、どのような方のことを指すのでしょうか。具体例をあげて、またそれに対する対応方法について考えていきます。

医師を選びたがる患者がいる・・・?

例えば、医師を選びたがるわがままな患者です。医師を選びたがるとはどういった患者の状態なのでしょうか。診察してほしい医師を指定したり、その日の担当が希望する医師以外だった場合に態度や応対が非常に悪かったりと、医師に大きな不快感を与えるような患者さんのことです。こういった患者さんに対する対応方法を考えていきます。もし、希望される医師側の立場であった場合は、患者さんに希望されることはうれしいことのように感じるかもしれません。しかし、他の医師やスタッフには迷惑をかけているために適切な対応をしなくてはなりません。この時の正しい対応は、患者さんに直接話をして事情を説明することです。あなたを信頼して希望している患者さんはあなたから直接話をして説明してもらうことで、精神的にも落ち着き、状況を飲み込んでくれると思います。

セクハラしてくる患者さんに困っている

次に、セクシャルハラスメントについてみてみましょう。これは、患者さん当人だけではなく、患者さんのそのご家族から受ける場合も少なくないです。どんなハラスメントを受けてしまうのかというと、あなたの体に関することを良くも悪くも触れてきたリ、実際に触られたりすることです。また、話としてはあなたの結婚の状況や恋愛事情について指摘してきたリ問いただしてきたりするものセクシャルハラスメントの一つです。これに対する対応としては、された行為が嫌だと伝え、それが法的に問題と成り得ることを説明します。また、さらに非常識な患者さんやそのご家族の場合には逆ギレしてくる方もいらっしゃるかもしれませんが、その時の立場上、被害者であるのはあなたです。強気で行きましょう。また、患者さんやそのご家族から、連絡先を渡されることもセクシャルハラスメントの一種です。もしもあなたも良いとおもっている方からのアプローチの場合は問題ないのですが、あなたが迷惑に感じるときは拒否しても問題ありません。受け取るのを拒否すると、患者さん側は落ち込んでしまうかもしれませんが、ここで連絡先を交換してずるずると後から対応に追われるのはもっと面倒なことになりかねません。心の芯を強く持って対応しましょう。また、一人で対応するのが難しい場合には、上司や周りのスタッフに相談しましょう。

今回紹介した事案以外にも、患者さんやそのご家族の方の非常識さに困り、対応に悩んでしまうケースはしばしばあると思います。全体としては、まず周りのスタッフや上司、同期に相談してみましょう。過去に同様な経験をした人がいるかもしれません。それから、自分で良いと思った対応方法をみつけて実践してみましょう。患者さんとの関係によって仕事に向かうのが嫌になるということにはならないようにしたいですね。

看護師の業界用語

~急性腹症~

急性腹症とは、急激な腹痛があり、緊急手術が必要か否かの判断が要求される状態のことを指します。この急性腹症は、突然に急激な腹痛が起こり、さらに急性の経過を取る、主な症状として腹痛を示す疾患のことです。外科領域の範疇であることがほとんどでありますが、疾患により、産婦人科領域・泌尿器領域・血管外科領域などが関与してきます。また、こういった外見による腹痛の原因の追究が難しい症例に対して急性腹症という概念を当てはめているため、一見して判断可能な腹部外傷は、通常は急性腹症には含めません。