新卒のころに一般病棟勤務の経験がないため、苦労が絶えない


一般病棟の看護師さんというのは、外科、内科をはじめとしたいわゆる急性期を扱う様々な診療科で働く看護師さんであり、どの科も忙しく、看護師不足であるという厳しい職場のイメージがありますが、その分、学べることややりがいも多く、一人前の看護師になるため頑張って働いている人も多いようです。夜勤や残業も多いので、給与もよく、若い看護師さんで元気なうちに働きたい人にとっては魅力ある職場。しかし、精神科勤務からの転職など、それまで創部の処置や観察、検査といった基本的な医療行為をする機会のなかった看護師さんたちにとっては、勝手が違い、戸惑うことやついていけない!と苦労する職場のようで、実際そういった悩みの声も多いです。あなたもそんな苦労の辛さから、仕事を辞めようかな、合ってないんじゃないかな、と悩んでいませんか?でも、ちょっと考えてみてください!あなた自身が今からでもスキルアップをしたい、と心の底では望み、意欲があるからこそ、生まれてきた悩みなのではないでしょうか。今回はそんな皆さんが、今後どうやって働くかの選択の手助けになればと思ってます!

一般病棟勤務のココが辛い!

病棟は長い期間入院される患者さんが多いため、治療を受ける場であると同時に日常生活を送る場でもあります。看護師さんたちは、患者さんのストレス軽減のためにも、より家庭での生活に近い形で毎日が送れるよう工夫していく必要がありますし、コミュニケーションを取ることで患者さんたちの不安を和らげるといった気配りも欠かせません。それに加え、当然ながらある日常業務。医師が来たときなどは、的確な情報を提供したり、サポートしたりと、受け持ちの患者さんに対する勉強も必要になりますから、勉強が習慣化されていない人にとっては、これも辛いと感じてしまう要素になりそうです。また、診療科によっても忙しさや疲労度は違ってきます。特に循環器や消化器、脳神経外科など、検査が多い病棟は看護師さんが覚えることや担当することも多く、忙しい職場となるでしょう。重症患者さんが多い病棟、たとえば救命病棟や、集中治療室、循環器の急性期病棟、産科などは、失敗へのプレッシャーも大きく、つねに気の抜けない職場ですから、勤務が終わるころにはヘトヘトです。

一般病棟のナースに追いつくために!

既に、過酷な一般病棟で何年も働いてきたスタッフはいわばプロフェッショナル。その環境にも慣れているのですからすぐには追いつけない存在であって当然です。看護師の資格は一生のものですし、もし、今後も一般病棟で働くスキルを身に着けたいのならば、辛さもぐっとこらえて頑張りどころかもしれません。失敗やキャパオーバーを恐れず、先輩ナースたちから、スキルを吸収しましょう!長い目で見れば遅すぎるなんてことはないと思います。それに、あなたが前の職場で働いていた時のスキルや知識が全く生きないような現場ではありません。他のひとにはなく、あなただけが持っている視点があるはずですよ。

成長できる環境ではないかもと感じたら…

忙しすぎる環境、働いてはみたものの、やっぱり自分のキャパシティを大きく超えている…と感じたら、上記で示したような、新卒の頃から一般病棟でしのぎを削ってきた看護師さんたちの選ぶような忙しい診療科以外で、部署移動や転職を検討してみるのもいいかもしれません。また、外来勤務を選べば、病棟勤務のような日勤・夜勤不規則というようなシフトは防げますし、毎日のリズムを崩すことが辛い人にとってはその心配なくお仕事することができます。

ときに理想と現実とのギャップには誰もが悩むもの。でもそんな時こそ、実は成長のチャンスなんですよ。理想の自分に追いつきたくて、現実での壁にぶつかったとき、失敗したとき、もがいて悩んで、ようやく次のステップが見えてくる。あなたはまだその途中なのかもしれません。なので転職には慎重に、なりたい自分を見失わないでくださいね。

看護師の専門用語「メタボリックシンドローム」

複合生活習慣病のことで、内臓肥満に加え脂質異常・高血糖・高血圧のうち2項目以上に該当する状態をさす。この状態では、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を急速に進行させてしまう。内臓肥満の診断基準の基本となるウエストサイズについては、自分でも簡単に測ることができる。立ってからだの力を抜き、軽く息を吐いた姿勢で、おへその高さの腹囲を測定する。男性のほうが該当しやすいが、おなかがポコッと出てきたら、要注意!