過酷な人間関係にもまれ、年々可愛げがなくなっているように感じる

さて、突然ですが、医療業界の過酷さというものは、医療の現場に身を置く看護師の皆さんであれば嫌というほど身に染みていると思いますが、特に人間関係の過酷さというものを経験し、成長していったという看護師の方も少なくはないでしょう。

ほとんどが女性の看護師の世界ですので、人間関係が複雑で、陰口が横行し、根も葉もないような噂を流されてしまうことも多々ありますし、人の命に係わる現場で仕事をしているので、ミスが許されず、先輩や上司は、新人や若手に対してかなり厳しく叱責します。

その度に、傷ついたり、悔しさを覚えたり、多少のことで動じたりしないようになっていきますが、そのような職場での厳しい人間関係に揉まれるうちに、自分がスレた性格になって年々可愛げがなくなってきているように感じている方もいると思います。

このままじゃ結婚は…、職場での評判は…

可愛げがなくなってきているのではないか…、と気にかけている人が、可愛げがなくなることによって危惧しているのは、人間関係のことだと思いますが、特に「恋愛」と、「職場での人間関係」のことではないかと思います。

恋愛に関していうと、性格に可愛げがなくなってしまうことによって、女らしさに欠けてしまい、男性から相手にされなくなってしまうのではないかということが考えられます。可愛げがなくなってしまうほどに経験を積んでいる看護師の方は、勤務年数もそこそこ積んでいて、そろそろ結婚を意識する年齢になってきているということが考えられますし、既に結婚していたり、特定の相手がいるという女性の場合でも、可愛げがなくなってしまったことで、愛想をつかされてしまう可能性も否定できません。

確かに、男性の多くは、女性らしい、かわいらしい人が良いという人は多いと思います。しかし、中には、可愛げがないようなそっけない態度がまたいじらしいと感じる人や、キャピキャピしているよりだったら現実思考の人が良いという男性もいるので、過剰に不安になる必要はありません。

職場での人間関係に関していうと、可愛げがなくなってしまったことで、先輩や後輩との関係がぎくしゃくしてしまうのではないかという懸念があると思いますが、看護師の多くはむしろ、可愛げが無い性格の方が好みです。

というのも、女性が多い職場ですから、むしろぶりっ子をしている、かまととぶっているなどと思われるような可愛げがある言動は、陰口やいじめの対象になってしまいがちですし、生死を扱う仕事である以上、ある程度、精神的にタフで現実思考であることが求められる職場です。

そのようにして、可愛げがなくなっていく…、もっと柔らかく言えば、大人になっていくことで、後輩の指導もしっかりと出来るようになっていくというものです。

どうすれば可愛げがあると思われるのか

しかし、やはり女性ですので、周囲の人から可愛げがある人だなぁ、と思われたいという気持ちはあると思います。そこで、どうすれば、可愛げがあると思ってもらえるのか、いくつか方法を挙げていきたいと思います。

まず、挙げられることは「言葉を丁寧にする」ということです。きつい言い方になってしまったり、早口に話すことによって、性格自体も可愛くないように感じられてしまうものです。そこで、自分の気持ちを伝えるための言葉選びを慎重に行い、相手に伝わるように穏やかに話す。たったこれだけのことで、相手が受ける印象はがらりと変わるはずです。

そのほかに挙げるとすれば、「挨拶を大切にする」、「何かをしてもらったときに、仕事だから当然だと思わずにお礼を言う」、「笑顔で過ごすように心がける」といったことが仕事中にでも可能だと思います。どうしても勤務中にこれらのポイントを実践することが難しいという場合には、まずはプライベートの時間からでも、積極的に意識づけるようにしましょう。

職場やプライベートを円滑に過ごそう

可愛げがなくなってきているから、人間関係がぎくしゃくするかも、恋愛に不利になるかもと悲観する必要はありません。そのように、現実思考で大人になってきたのもあなた自身の個性であり、職場環境で上手くやっていくための変化、成長だったのです。

なので、無理に自分を変えようとはせずに、ありのままの自分で勝負するというのが良いと思います。そうして素の自分をさらけ出すことで、また、そんな性格のあなたのことを気に入ってくれる人が現れると思いますし、そうして出来た人間関係こそが本当に大切にするべき人間関係ではないでしょうか。それでもやはり気になるというのであれば、上に挙げたような小さな変化から取り入れてみてはどうでしょうか?

可愛げと、現実思考のバランスを上手にとって、職場やプライベートを円滑に過ごせるようになっていきましょう。

看護師専門用語

ミエログラフィー
脊髄造影法のこと。造影剤を脊髄腔に注入しさらにX線撮影して、脊髄の病巣を診断する方法。