看護師なら楽勝⁉プレッシャー③育児編 ●看護師の職場について

看護師の仕事は、肉体的にも、精神的にもすごくハードで、そのせいか、ほとんどの病院では人材確保に頭を悩ましているのです。このような医療現場の人手不足は慢性的で、人手がない分、よりハードになってしまっているのが実状です。

看護師の妊娠について

ただ、看護師なので、妊娠して子供を産み育児をするという点では、余裕があると思われがちです。なぜなら、一般のお母さんより、はるかに知識が多く、いろいろな場面に直面している経験があると考えられるからです。知識はともかく、いろいろな場面に直面していれば、初心者ではないと、勝手な見方をされるのです。看護師さんだって、初めて妊娠した方であれば、やはり初めての妊娠なのです。上記のような激務の中で働いている看護師さんにとって、一般のお母さんと同様、妊娠はとても嬉しいことなのですが、同時に、

産前、産後(育児)の戦いが始まるのです。戦いというのは大袈裟かもしれないですが、産前をいかに過ごすかによって、正常に妊娠して出産するということが出来ない可能性も出てくるのです。事実、一般の事務職に比べて、看護職の異常妊娠は多いうえ、流産率も異常に高いのです。この理由についても、上記の看護師の現場が激務であることから始まって、人手不足からの妊娠報告が出来くなってしまいます。ただでさえ人が少ないのに、妊娠しているから仕事を変わってもらえば、また、先輩や同僚の負担は大きくなってしまうと考えてしまう体は続きません。報告するには、勇気がいると思いますが、自分を守れるのは、自分しかないのです。一番に、赤ちゃんのことを考えて、妊娠中の看護師の働き方における条件として、職場や周囲の方々の理解を求めることです。ここまで話すと、看護師の妊娠は、決して余裕のあるものではないことが分かって頂けると思います。

看護師の育児について

看護師の育児についても、やはり、余裕があると見られがちです。確かに、子供が病気にかかった時の対処法等は一般のお母さんよりは余裕があるかもしれません。しかし、日常生活では、病気をしないで元気な時、一般のお母さんより、肉体的、精神的にもハードで、時間にも追われるようになるのです。また、夜勤等の時間差勤務が、看護師にはあるので、その点も大変だと思われます。

子育てをしながらの看護師さんは、時間に追われる点が非常に苦しいのではと考えます。なぜなら、肉体的、精神的というのは看護師さん自身のことで、時間に追われる点は、家族をも巻き込むからです。時間に追われる点について、家事では四点、「洗濯する時間」、「料理をする時間」、「お皿を洗う時間」、「掃除をする時間」における時間短縮を行なうことにより、かなりと時間の節約ができるはずです。それらの時間短縮については、いろいろな方法を調べ、それらを活用してもいいです。また、料理以外の問題については、洗濯乾燥機、食洗器、ルンバ等といったような機器を用いるのもよいでしょう。これまで、家事についての時短をみてきましたが、もう一つの時短、それが「職場の時間」についてです。

どんなに、家事の時短をしても、職場の時間が長ければ、元も子もありません。今まで挙げた五点の時間の中で、大きくウェイトを占めているのが、仕事なのです。やはり、子育て支援に積極的な職場を選択すべきです。「時短、ノー残業、9時30分出勤、夜勤免除等」の条件が整った、子育て支援に積極的な職場を選びましょう。

次に、夜勤についてです。夜勤の間は必ず、あなたの家で子供をみてくれる方が必要です。なぜなら、夜勤の度に、実母または義母の家に連れて行ってみてもらうと、子供によっては、自分の居場所がわからなくなり、精神的に不安定になってしまうことがあるのです。ですから、夜勤をやるだけの環境が整っているのであれば、病棟夜勤をやるべきでしょう。なぜなら、夜勤は悪いことばかりではないのです。毎日日勤ですと、子供と生活時間がほぼ一緒で、ひたすら毎日の食事の支度に片づけや洗濯、子供と関わる時間は意外にとれないものです。夜勤をすれば、夜勤明けで少し寝て、家事をこなすせば託児所の迎えにいつもより早く行けて、夜もゆっくり、子供と向き合うことができるのです。自分自身の時間もとることができ、平日にしか行けないような銀行の用事や、保育園や学校行事も休みをつぶさないで行けます。

まとめ

悩みながら働いている方は多いです。せっかく、看護師になったのです。「辞める」と考える前に、あなたの力を欲している看護師はたくさんいますので、悩みながら仕事してみましょう。そして、あなたにあった働き方を考えて下さる職場や仲間達がきっといるはずです。

看護師専門用語

ミオシン

筋線維の中に多く存在するタンパク質のことです。もう少し詳しく説明すると、ミオシンは、アクチン上を運動し、ATPase活性を持ち、ATPを加水分解しながら、-端から+端に向かってアクチンフィラメント上を移動するモータータンパク質です。