医療翻訳家の転職をしたい場合、どういうステップを踏むの?

全然違う仕事をしていたけれど、医療翻訳家に興味が出てきた。

近年、医療業界の発展と、その高度化、複雑化、グローバル化というものに伴って、医療に関する文章の翻訳を行う医療翻訳家のニーズが高まってきて、注目を集め始めています。
まったく別の仕事をしていたけれどもそんな医療翻訳家に興味が出てきたぞという方もいるのではないでしょうか?
しかし、どのようにして医療翻訳家に転職すればいいのか分からないと思います。そこで、今回は医療翻訳家に転職をしたい場合、どのようなステップを踏んでいけばいいのか?また、転職によるメリットなどについて軽く触れてお話していきたいと思います。

医療翻訳家として働くにはどのようなステップが待っているの?

まず、医療翻訳家への転職を考えているならば、どのように段階を踏んで目指していけばいいのかを知る必要があります。

STEP.1翻訳分野を選ぶ
まず、翻訳家としてスタートするうえで、一番にやるべきことですが自分がどの分野の翻訳をするのか、したいのかを決めるということです。今回は医療ですが、医療翻訳の中にも「学術系」、「医薬系」、「医療機器系」など様々なジャンルがあるので、自分がやりたいジャンルに絞りましょう。

STEP.2翻訳の勉強をする
自分が進んでいきたい分野が決まったら、その翻訳者とした必要とされるレベルの知識やスキルを身に着けるための勉強をしましょう。
翻訳に必要な能力は「英語力、用語検索力、文章作成力」と言われています。これらを身に付けるには大きく分けて2種類の学習法が取られますが、1つは独学で勉強するという方法、もう1つは翻訳学校に通うというものです。
独学で学ぶ場合、高校レベルの英語の文法はしっかりと固めておき、TOEICなら800点以上を目安に勉強をしてほいいと思います。英語力はそれでカバーできると思いますが、文章力などを育てるために、翻訳関連の参考書を読むことや、翻訳試験の過去問を解くといった勉強が必要になってきます。
翻訳学校に通うという場合には、学校で渡されるテキストをしっかりとやりこんで知識やスキルを身に着けていくということ、そのほか、学校ならではのメリットですが、分からないことをしっかりと質問するということが大切です。プロの翻訳者や講師がどのようにして翻訳をしているのかといったことを参考にして成長していきましょう。

STEP.3翻訳会社の採用枠を狙う
最後に、翻訳会社の採用枠を狙って書類審査に応募し、それに受かったら二次試験を受けます
その試験に合格することで、会社に登録されたライターという扱いになり、仕事の依頼が来るようになります。
以上がおおまかな転職までのステップになります。

医療翻訳家に転職するならおすすめは、翻訳学校!

医療翻訳の中には、外国に留学経験があるという人や、英文学科を卒業しましたという人も数多くいますが、進路をこれから選ぶという10代の方でもない限り、このような学歴を経る必要はありません。
しかし、独学で未経験から学んでいこうとするには少々無理があります。では、どうすればいいのかというと、翻訳スクール・翻訳専門学校に通うことが1番のおすすめだと考えられます。
この理由ですが、そういった専門学校に通うと、翻訳をするうえで重要な語句や表現、お決まりの書き方といった翻訳に特化した英語の講義を受けることが出来ます。
しかし、英語や文章作成能力を学ぶことが出来るということ以上に、魅力的なのは、翻訳者として働いていくうえで重要となる、ツテやコネクションを得る機会に恵まれるということです。
翻訳の専門学校はそれ自体をその翻訳会社が母体となって経営している場合がよくあり、卒業後に母体となる会社に就職したり、翻訳家としてその会社に登録するという道があることが考えられます。
また、専門学校は、翻訳業界自体との結びつきが強いので、卒業生や関連する事業を行っている人物との縦のつながりや、同じように翻訳家を目指す仲間との横のつながりを持つことも可能で、何もない状態からの転職を狙うには非常に良い方法だと思います。

〇医療翻訳家に転職するとこんなメリットが考えられる
医療翻訳者に転職してみようとは思ったけれど、実際のところどれくらいのメリットがあるのだろうと思いませんか、そこで、医療翻訳家になった際のメリットについて触れていきたいと思います。
早速、気になる年収ですが、平均年収は400万円~500万円と、他職種全体の平均と比べると高いことが分かります。
さらに、翻訳会社に勤務せずにフリーランスで仕事を受けているという翻訳家の中には、年収1000万円以上の方もいることから、キャリアを積むことで、高収入を目指すことも出来ます。
また、翻訳業のなかでも、他分野に比べて、医療翻訳の依頼は安定しており、むしろ増加傾向です。これからも医療の発展に伴った医療翻訳家のニーズは期待され、将来性は十分あり、医療翻訳家に転職するメリットは多くあります。