心療内科の看護師ってどんな仕事をしているんだろう?どんなスキルが必要なのか?そんな疑問をここで解決していきます!
目次
心療内科とは?
心療内科の主な仕事
今日、非常に需要が高くなっているのが心療内科です。
ストレス社会になりつつある現代、一人で問題を抱え込み、それが体調悪化や気分の落ち込みにつながり、出社拒否やうつ病などに陥ってしまうことが多くなっています。
緊張からくる腹痛や、ストレスからくる体調不良などの治療をするのが、心療内科の主な仕事です。
長い目で患者さんと付き合うことも
徐々に社会復帰をすることが出来るように促すのですが、おおよその患者さんは劇的な回復が見られるわけではなく、中にはなかなか復帰できない患者さんもいます。
そのような患者さんを長い目で治療し付き合っていくのが大切です。心療内科の看護師は、抗うつ剤や精神安定剤などの薬物療法や点滴、注射、患者さんへの問診など他の科の看護師とやることは変わりません。
加えて、基本クリニックや外来で働くので、夜勤はありません。
ここまで見ると、一見看護師の中では比較的楽なほうなのでは?と考えがちですが、最も重要な業務があります。
心療内科の看護師に求められる事
それは、患者さんを精神面で支えることです。心療内科に診察に来る患者さんは、精神面で何らかの問題を抱えています。
その心の傷を、やさしく緩和していくことが出来るのが、心療内科の看護師です。
看護師は、医師よりも患者さんと接する時間が長く、医師の診察外の時間でより信頼関係を深めていくことができます。
また、心療内科に関わる疾病は、その患者さんの生活習慣や置かれている環境によっても変化するので、医師の診療後に患者さんの生活の変化などを聞き、治療で必要なことを導き出すのも心療内科の看護師の仕事です。
心療内科で診察を受ける患者さんは、少なからずその事実に抵抗を持っているはずです。それなのに、病院内で看護師に冷たい態度であしらわれたら、患者さんの気分が下がってしまいます。
よって、やさしく笑顔で対応しなければなりません。患者さんと接するコミュニケーション能力と同時に、笑顔での対応も大切です。
お給料ってどれくらいもらえるの?
心療内科の看護師ってどれくらいのお給料をもらっているのでしょう?
心療内科の看護師の給料
心療内科の看護師は、平均して月25万~30万であるといわれています。年収にすると、350~420万という場合が多いです。
施設によっても異なり、都心では月給が上がったり、地方では少々低めになったりします。
その給料の中には、基本給・資格手当・通勤手当などの内訳があり、夜勤がないので、夜勤手当が含まれない分、給料が大幅にアップすることは難しいです。
資格手当がある!
しかし、資格手当というものがあり、ある特定の資格を取得すれば、その資格への手当で給料アップが見込めます。その資格については、下記で説明いたします。
どんなひとが向いているの?
心療内科で重要視されるのは、主に2つあります。
コミュニケーション能力が重要
まず一つ目は、患者さんを精神的な面で支えることが出来ることです。患者さんのおかれている状況を見抜き、適切な言葉をかけることが出来る人は、心療内科の看護師に向いていると言えます。
そのためのコミュニケーション能力が必要であるとともに、患者さんの話に引き込まれすぎてはいけないという難しいポジションを維持していかなければなりません。
考え込んでしまう人の場合、患者さんに向き合いすぎると自分自身も精神的に支障をきたしてしまうことがあります。
自分の生活と仕事での患者さんへの対応を切り替えられることが大切です。適度に気持ちを楽に持って患者さんと向き合える人が好ましいです。
結果を焦らない!辛抱強い看護が必要
二つ目は、結果を求めずにじっくりと患者さんと向き合っていけることです。
診察内容が外傷ではないため、目に見える回復はあまりありません。それをわかった上で、辛抱強く看護していく力が必要になります。
しかし、その過程にやりがいを感じることができる看護師が多く、現在心療内科で働いている看護師の満足度は高いです。
キャリアアップに必要な資格って?
いざ心療内科の看護師になって、次に目指したいのがキャリアアップです。
今回は、キャリアアップできる資格のなかで「精神科認定看護師」と「精神看護専門看護師」の二つの資格と、その資格につく手当についてご紹介致します。
- 精神科認定看護師→5000円~1万円の月給アップ
- 精神看護専門看護師→手当に大きな変化なし
となっております。
精神看護専門看護師は、お給料に大きな変化はありませんが、ボーナスが出る場合があります。施設によっても手当の有無や額は異なります。
これらの資格に関します詳細は、個別に詳細を書いておりますので、そちらを参考にしてくださいね。
↓精神科認定看護師について
↓精神看護専門看護師について
~看護師の業界用語~(おまけ)
<スポルディングの器具分類>
医療器具の滅菌や消毒方法の判断基準。医療器具を使用する際の感染のリスクが基準。クリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカルに分類される。