治験業界セミナーで看護師転職の選択肢を広げよう

前回の記事で看護師が治験業界でどんなお仕事ができるのか、治験コーディネーターとはなにか、またどんな人が治験業界での業務・治験コーディネーターに向いているのかがわかりました。

治験コーディネーター - 看護師転職先の選択肢を広げよう
治験とはなに?看護師として、治験にどのように関わっていけるの?という疑問に対し、転職の際に治験業界で働くという選択肢も考えられるよう...

それでは実際に治験業界に転職したいと思ったら、まず治験業界セミナーに参加してみましょう!

治験業界セミナーって、どんなことをしているの?

治験業界セミナーとは?

治験業界セミナーとは、治験業界が未経験な人のために開かれているセミナーであり、治験業界についてわかりやすく、様々な話がきける場となっています。

開催場所

東京や大阪、名古屋、福岡などの主要都市を中心に、しばしば開催されています。だいたいの治験業界セミナーは参加無料で気軽に参加しやすくなっています。

セミナー内容

そのセミナーでは、一公演60~90分の説明会のようなことを行っています。

題材としては、たとえば「新しい薬ができるまで」や、「治験とは」、「治験コーディネーター:CRCとは」のような、治験自体のことについてや、治験コーディネーターについてなどを取り上げ、知識がない未経験の人でも理解しやすいような内容となっており、構えていく必要はありません。

このセミナーは、治験での転職サポート経験や実績をたくさん持っている専門のコンサルタントの方が行ってくれます。気になっている点や、疑問がある人は解決するチャンスにもなると思います。

治験セミナーと治験業界セミナーは対象が違う!

注意したいのは、治験業界セミナーとは違って、治験セミナーは未経験者向けではなく治験関連の仕事の経験者を対象にしたセミナーであるということです。

もしも勘違いして治験セミナーのほうに参加すると、ついていけないかもしれないので気を付けましょう。

治験業界セミナーに参加すると、どんなメリットがあるの?

まず、次のような疑問を持っている人にとっては、質問できる絶好のチャンスでしょう。

看護師業界から治験業界に転職した話を聞ける

看護師業界から治験業界に転職したひとで、成功した例とうまくいかなかった例を知りたい。また、具体的な仕事内容や業界の給与水準・福利厚生・残業・勤務体制を知りたい、今までの職場で得た自分の知識・スキルはどこまで活用性があるのかが気になる。

など、どんな些細なことでも事細かに教えてくれると思います。こういったものは、治験業界セミナー以外での場所では知ることができないので、その点でメリットがあるといえます。

治験業界セミナーは看護師も対象!

治験業界セミナーの参加対象者として医療系有資格者(看護師・検査技師・放射線技師・薬剤師など)が挙げられている場合が多いです。

看護師の資格を持っているあなたはセミナーに参加しやすいのでこの機会を有効活用して積極的に参加してみてはいかがでしょうか。

治験コーディネーターはどこで働けるの?

治験コーディネーターはどこでお仕事ができるのでしょうか。

病院での勤務

一つ目は、病院です。このときは薬剤師や看護師の業務との兼任の位置づけのことが多く、パート・アルバイトの形態です。

SMO(治験施設支援機関)

二つ目は、SMOです。SMOとは、Site Management Organization :治験施設支援機関 のことです。治験実施医療機関から委託を受けて、医療機関の治験業務を支援する機関です。

治験に関わる医療関連スタッフを支援することでそれぞれの負担を軽減し、治験の質を向上させ、かつより迅速にします。

ここでは治験コーディネーターの派遣もしており、SMOに所属することで派遣社員としてはたらくことができます。

また、仕事内容としては、約7割はデスクワークとなり、資料作成・報告書作成・データ管理や入力といった事務作業がかなり多くなるようです。

患者さん対応に関しては、病院回りをするのが主な仕事です。患者(被験者)に説明し、同意を得て、日程を打ち合わせし、服薬指導、その後の変化や状態についての把握をします。

また、治験を採用しているドクターとの付き合いは、看護師だったあなたは得意ではないでしょうか。

看護師資格を持った治験コーディネーターの利点

看護師の資格を持っていることの治験コーディネーターとして採用されるうえでの利点は、患者とのコミュニケーション能力を兼ね備えていると期待され、雇用されやすいということです。

また症状や疾患に対する知識も豊富で、患者・被験者の少しの変化にも気づけるという点でも期待されるでしょう。

~看護師の業界用語~(おまけ)

<ゲージ>

注射針の太さを表す単位を指します。数字が大きくなればなるほど太さは細くなるので注意です。G.と表記することもあります。

適応サイズの例:輸血・・・18~20G、採血・静脈注射・・・21~23G、筋肉注射・・・23~25G、皮下注射・・・24~27G、皮内注射・・・26~27G