みなさんは、今の自分に満足していらっしゃいますか?
日々の業務に慣れてきて、ルーチンワークがマンネリ化してきている方もいらっしゃるかもしれません。看護師として働いてきて、さらなるスキルを身に着けたり、専門知識を身に着けたりして自分の配属科での役割を増やしたり、キャリアアップにつなげてみませんか?
目次
日本下肢救済・足病学会認定士について
今回紹介していくのは、日本下肢救済・足病学会認定士という資格です。
この資格は下肢の解剖だけでなく、けがの治療、足病看護に対するケアを専門的に学んだ人に与えられる資格です。
老化に伴う下肢病の治療だけでなく、近年増加している糖尿病などの合併症でも足病は起きるため、ここ数年でかなり需要が高まってきている資格であると言えます。
入院している患者さんたちではとくに下肢に不安のある高齢者が多くなってきているため、日々の看護に役に立つこと間違いなしです。どの科でも役に立つ資格ではありますが、特に整形外科や内科系の入院病棟で役に立つと思います。
では、日本下肢救済・足病学会認定士について少し理解したところで、資格取得についてさらに詳しくみていきましょう!
日本下肢救済・足病学会認定士って難しいの?
実はこの日本下肢救済・足病学会認定士の資格を取るには、試験が必要ありません!
資格取得には講習会への参加が必要なのですが、その時に学会の認定士認定委員会が資格取得の前に特別試験が必要だと判断したときにだけ、筆記試験か口頭試問が行われることがあります。
そして、実際に資格認定されるには年に一回の認定審査が必要です。
審査料として10000円かかります。
審査時期は例年異なりますので、学会ホームページでしっかりと確認することが必要です。審査は書類審査になりますので、特別な試験勉強などは必要ありません。
他の資格よりもかなり取得が易しくなっていますので、時間に余裕のあるかたや、フットケアを極めたい方はぜひ資格取得を目指してみてください!
資格取得には何が必要?
資格取得には、下記の3つが必要です。
- 日本下肢救済・足病学会で4年以上引き続いて会員であること
- 4年以上、下肢病変の予防、治療、創傷管理での実務経験があること
- 日本下肢救済・足病学会の教育セミナーを2回以上受講すること
学会参加には履歴書や医療記録などの書類を複数学会に提出する必要があります。しっかりと必要項目を確認したうえで書類を提出するようにしてください。学会参加のたびにも参加申込書が必要になるので、適宜学会ホームページでダウンロードしてください。
また、学会主催の教育セミナーは例年10月中旬に行われています。
申し込みは3月31日必着で、受験料として8000円が必要になります。セミナーは例年神戸大学医学部シスメックスホールで行われていますので、開催地から遠い方は注意してください。
ズバリ、資格取得に必要な費用は!?
先ほども述べた通り、日本下肢救済・足病学会認定士の資格を取得するには、教育セミナーに2回以上必要することが必要です。つまり、1回の参加費8000円が2回で最低16000円は必要になります。
また、認定審査料は10000円、資格の認定料もまた10000円が必要になるので、最低でも計36000円は必要になります。それにセミナーへ参加するために交通費がかかる方であればさらに上乗せされるでしょう。
セミナーは毎年一回のみですが、かかる費用もしっかりと考えておいてください。
この資格は5年ごとに更新していかなければいけません。更新審査料が10000円、更新登録料が10000円必要になるので、更新の年は注意してください。
日本下肢救済・足病学会認定士の活躍の場
さて、ここまで日本下肢救済・足病学会認定士の資格について説明してきましたが、この資格は実臨床ですぐに生かすことができる資格だと思います。
どこの診療科においても術後管理では下肢の深部静脈血栓などケアするところはもりだくさんですよね。教育セミナーでしっかりと知識をつけてから看護をすることでさらに丁寧なケアができること間違いなしです!
資格取得によって優遇される診療科や病院もたくさんありますので、取得しておくことで転科や転院の際には役に立つかもしれません。
そして、資格取得によって正看護師では資格手当が月収に加算されます。
病院によって様々ですが、平均して毎月10000円~20000円の上乗せになりますので、日々の看護に対する熱意も高まります!
自分の勉強のためにも、看護師としてのキャリアアップによる収入アップのためにもぜひ資格を取得してみてください!
看護師専門用語解説「ターナーズシンドローム」
ターナー症候群とも言い、正常の性染色体は男女ともに2本存在しますが、それがX染色体のみの1本しかない染色体異常による病気のことです。
第二次性徴がなくなってしまうため、月経や乳房発達などの思春期に起きる成長が起きなくなります。