臨床心理士 – 看護師キャリアアップ資格を徹底攻略!

みなさんこんにちは!看護師として勤務してきて、日々の業務に加えてあらたなことに挑戦してみたくありませんか?そんなときには看護資格を取得してみることをお勧めしています!

現在たくさんの看護師がキャリアアップを目指して資格取得をしており、臨床現場で活躍しています。資格を取得することは資格手当によって収入アップが見込めるだけでなく、初心に帰って勉強することで、自分の知識や技術を確かなものにすることができます!

患者さんに自信をもって対応するためにも、ぜひ資格取得をしてみませんか?

今回紹介していく資格は、臨床心理士です!

臨床心理士とは?

臨床心理士とは、心理学的観点から患者さんの心のケアを目指す方が取得するための資格であり、メンタルケアに対するスペシャリストともいえます。

現代ではうつ病やストレス、心因性の病気など、ストレス社会といわれるほど心の問題は増え続けています。そんな患者さんたちに心から寄り添うことのできる資格が臨床心理士です。

もちろん看護の一環として患者さんのメンタルケアは欠かすことのできない一面ですが、この資格を取得すれば日々の看護でさらに親身になって患者さんの不安に寄り添うことができること間違いなしです!

では、臨床心理士について詳しく解説していきます!

臨床心理士って難しいの?

臨床心理士の資格を取得するには、認定試験を受験することが必要です。

この試験は1次試験が筆記試験、2次試験が面接になっており、例年60%ほどの合格率になっています。1次試験は100題の設問と、小論文が課されています。

1次試験は10月中、2次試験は11月中に行われていますので、認定試験の日が迫る前に、きちんとホームページで日程をチェックしておきましょう。

結果発表は12月中旬ころになります。勉強には予備校や、通信講座、各種テキストなども発行されていますので、参考にしてみてください。

勉強だけでなく面接で人格や臨床心理士としての素質も問われますので、きちんと対策していなければ合格は難しいかと思います。日々の業務の合間にもしっかりと勉強しておくようにしましょう。

資格取得に必要な条件は?

この資格はほかの看護資格とは異なり、資格取得の条件がかなり特殊になっています。

認定試験を受けるためには、指定の大学院で勉強して修士課程を修了している必要があります。

1種臨床心理士指定大学院
2種臨床心理士指定大学院
専門職大学院

のいずれかを卒業している必要があり、第2種指定大学院の場合はさらに実務経験1年が必要です。※専門職大学院を修了していれば第一次試験の一部が免除になります。

看護師の仕事と両立させたい場合は通信課程で修了書を受け取ることもできますので、検討してみてください。

諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴および必要な心理臨床経験2年以上がある場合や、医師免許を持っていて臨床経験が2年以上ある場合も、認定試験を受験することができます。

受験資格は以上のことを資格を取りたいからと言ってすぐに誰でも試験を受けられるわけではないので、注意しましょう。

場所と費用を教えて!

認定試験は、例年東京で行われています。

受験料は30,000円です。また、認定試験を申し込むときには1,500円の申請書類を購入する必要があるため、最低でも31,500円が必要になります。

さらに、この資格は5年ごとに更新しなければなりません。

更新には臨床心理士協会が行う教育研修会に参加するか、研究発表をして径5ポイント以上取得している必要があります。更新手数料も毎回20,000円必要になりますので、更新の際には注意してください。

臨床心理士って役に立つ?

この資格は先ほども述べた通り、心のケアのスペシャリストに送られる資格です。

看護業務において患者さんの心のケアは切っても切り離せない仕事の一つですので、手術に向かう不安や、治療に対する不安など、どこの科にいても役に立つスキルを資格取得によって身に着けることができます。

また、臨床心理士は病院だけでなく学校や、企業、介護施設、老人ホームなど様々な場所で働いていくことができます。もし転職や転院を考えているのであれば役に立つ場面が多々あるかもしれません。

看護師として働きながら臨床心理士の業務もこなすということは難しいかもしれませんが、看護の枠を超えて働いていくことができる資格です。

資格手当としての収入アップはあまり見込めません。しかし、これまでの看護業務に心理ケアという幅を持たせることができることは間違いなしです!

患者さんを支えていくためのスキルがほしい方は、ぜひ臨床心理士の資格取得をしてみてください!

看護師専門用語解説

ターミナル期

ターミナル期とは終末期のことを指しています。病気が治る見込みが薄く、数週間から半年程度で死を迎えるであろう期間のことで、この時期のケアも看護師の大きな役割の一つです。