介護福祉士 – 看護師キャリアアップ資格を徹底攻略!

看護師として働いている現在、みなさんはこれからの将来プランを立てているでしょうか?

もっと自分に合う科で働きたい、転職したい、自分の経験を活かせる病院で働きたい、キャリアアップしたい、そんなとき役に立つのが資格です。転職の際に資格があれば、自信をもつことができますし、病院選びでも失敗を防ぐことが出来ます。

実際の現場で資格を持っていれば、今まで以上に看護師としてできる仕事の幅が広がったり、自分ができることをアピールし、同僚や医師たちから認めてもらえるきっかけになったりします。資格があることは知っていても、実際に資格ってどうすればとることができるの?と疑問に思っている人も多いでしょう。

現在看護師がキャリアアップを狙える資格を数多くありますが、今回はその中で“介護福祉士”について詳しく説明していきます。自分に合った資格を選ぶ参考にしてみてください。

介護福祉士の資格の難易度ってどれくらい?

介護福祉士は社会福祉士、精神保健福祉士と並び福祉の三大資格のひとつになります。ここ数年の合格率は60%前後を推移しています。

国家試験の中には合格率が50%を切る資格もある中で、介護福祉士は比較的取得しやすい資格、難易度は高くない資格と言えるでしょう。

受験者数は近年は15万人前後でしたが、第29回(平成28年度)の国家試験から実務経験3年以上に加えて、実務者研修を修了することが必須となってから、受験者数は減少傾向にあります。

介護福祉士の資格にかかる費用、時間はどれくらい?

介護福祉士の資格を取得する方法は実務経験ルート、福祉系高校ルート、養成施設ルートの主に3つに分けられるため、それぞれに分けて述べていきます。

実務経験者

まず、実務経験ルートは実務経験3年以上に加え、実務者研修を修了している人が該当します。この場合は実技試験は免除になります。

業務経験は従業期間3年(1095)以上かつ従事日数540日以上という条件を満たす必要になります。また実務者研修の終了は第29回(平成28年度)の国家試験から改正になった部分なので注意してください。

実務研修には費用がかかり、自分が既に持っている資格により異なります。無資格やヘルパー2級修了者の相場は12~18万円程度になり、介護職員基礎研修終了者は3~5万円程度になります。どの会社の実務研修を受講するかにより実務研修費用は異なるので注意してください。

福祉系高校出身者

次に、福祉系高校ルートの場合です。これは福祉系の高校(専攻科も含む)に入学し卒業した人が該当します。卒業していれば、費用は国家試験受験料のみになります。

また特例高校を卒業(平成21年度以降の入学)の場合は、9か月以上の実務経験が条件として加わります。また両者は実技試験も受ける必要がありますが、介護技術講習を受けると実技試験の免除が可能になります。

養成施設

3つ目は養成施設ルートの場合です。これは高校卒業、介護福祉養成施設、福祉系大学などの介護福祉士養成校に通い卒業すると、国家試験の受験資格を得られることになります。そのため費用は養成施設に通う費用と国家試験受験費用になります。通う養成施設により額は大きく異なります。養成施設ルートでは、実技試験が免除になる可能性があります。卒業後(平成33年度末までに卒業)5年以内に受験すれば免除が可能です。

3つについて説明してきましたが、どれも国家試験の受験費用がかかります。費用は13140円になります。2015年度以降より以前よりも受験料が値上がりしているので注意してください。

国家試験は例年、1月下旬に筆記試験が行われ、実技試験は3月上旬に行われています。申し込み受付期間は例年8月上旬から9月上旬になっています。筆記試験会場は全国各地に設置してあります。(34試験地)実技試験会場は筆記試験地より大幅に試験地が限られるので、確認お願いします。

介護福祉士の資格取得後は?

高齢化社会が進む近年は、介護福祉士の需要はこれからさらに高まっていくと考えられます。

患者さんの年齢層も高くなる可能性があり、看護師が介護福祉士の資格を取得すれば、高齢の患者さんへの看護の質を高め、介護・介助の幅を広げることが可能になります。

必ずしも介護福祉士の資格取得で給料アップとなるわけではありませんが、看護師のキャリアアップ体制が整っている病院もあるので、慎重に病院を選ぶとよいでしょう。

またこの資格を取得すれば、病院だけでなく看護師が常勤している老人施設、介護施設などへの転職の際に有用なものになるでしょう。

看護師の業界用語

脳梗塞

脳の血管が血栓などで詰まったり血管が細くなってしまったりして血流を止めてしまうことにより、脳に必要な酸素やエネルギーが十分に供給されなくなり、脳細胞が壊死してしまう病気のこと。