他業種に転職した場合のデメリットを知りたい

看護師から、他の職業に転職した際、どんなデメリットがあるのでしょうか。金銭的な面や、ブランク、学歴や年齢についての壁、さらには仕事上の業務に関する内容、やりがいについての変化などの変化について考えていきましょう。

金銭的部分のデメリットはあるの?

女性の職業別の年収ランキングについてみると、上位から順に、医師(約1000万円)、歯科医師(約800万円)、大学講師(約600万円)、高等学校教員・公認会計士・税理士・掘削工・発破工・獣医師・臨床検査技師などが続き、第11位に看護師(約470万円)が位置づけられています。看護師から他の業種に転職するとなると、このランキングで看護師の第11位より上位の職業(医師や大学講師など)に変わることはほとんどの場合できません。ただし上位に位置付けられている職になるために学校に通いなおしたり資格を取ったりした場合を除きます。つまり金銭的部分については一般的に収入が減ってしまうことがデメリットです。

転職によるブランクはできるの?

看護師として働いていたけれど、しばらく就職活動のためにブランクができてしまったら、受け入れてくれる職場はあるのでしょうか。看護師としての職務履歴がある場合、求人の時点でブランク受け入れ可能であるかを提示していることが多いです。たとえば老人ホームや、介護施設、小さな個人病院などでは比較的ブランク受け入れに寛容なので事前にチェックしてみましょう。まったく業務内容の傾向が異なる職業ではブランク関係なく選ぶことができるので、あまりこの視点でのデメリットはなさそうです。

学歴・年齢についての壁はあるの?

次にあなたが考えている職業の種類にもよりますが、学歴・年齢による壁は他の職業から転職する場合と条件はあまり差がありません。大学や専門学校を出ていたとしても、持っている資格は看護師免許のみです。他業種に応募する場合には希望する職種に沿った資格や条件が求められます。看護師免許は看護師として働くときにしか意味を持たないということが他業種に転職するときのデメリットといえるでしょう。たとえば、1つ目の段落で紹介しましたように、看護師よりの収入の高い大学講師に転職を希望する場合は、応募条件として○○についての博士号をもっていることや、その他何らかの応募条件がつけられていることがほとんどです。こういった条件がついていると転職のために新たに専門の施設や学校に通いなおし、資格試験を受験して取得しなければなりません。これは他業種に転職する際のデメリットといえます。また、年齢に関してみていくと、20代での転職では次の就職先が決まりやすいようですが、30代を超えると求人に条件が付いて転職しにくくなる傾向があります。これは看護師に限らない問題ですが、20代のうちはせっかくなれた看護師として、患者さんの役に立つという医療業務を全うしてほしいというのが一般的な思いです。

仕事をしていく中での業務内容について、デメリットはあるの?

看護師の業務は、日々多忙でやることが多く、ストレスがたまってしまうほどですよね。他の業種でも楽な仕事なんて存在しませんが、仕事の中でも看護師は忙しいことは確かです。また困っている患者さんと直接接して、処置やサポートをしていくため相手から「ありがとう」と直接言われることで感謝されたり、快方へ向かっていく患者さんをみて喜びを感じたり、やりがいを感じられる看護師の仕事から他の職種へ転職した際、仕事内容の差に拍子抜けしてしまうかもしれません。たとえば何か事務作業を行う職種に転職した場合、お客様など人と接することはなく、また体力勝負というわけでもないためにタイプの異なる疲労感を感じたり、また仕事に対していままで感じていたようなやりがいを感じられなくなったりしてしまう可能性があります。こういった精神的に受け取るものに関して違いがあることが、看護師から他業種に転職する場合のデメリットといえるでしょう。

もし看護師から他の業種へ転職を考えている場合は上記のデメリットを参考にしてみてください。

看護師の業界用語

<回転性めまい>

回転感が主体で、一定方向への運動感をともなうめまいのことを指します。主に内耳・前庭神経などの、末梢性の障害で起こります。また、小脳出血などの中枢性の障害でも起こります。末梢性の疾患には、Meniere病、前庭神経炎、良性発作性頭位めまい症、聴診系鞘腫、側頭骨錐体部骨折などの外傷、アミノグリコシド系抗菌薬などの薬剤性障害などがあります。中枢性の疾患には、多発性硬化症や脳炎、脳幹または小脳の脳血管障害などが挙げられます。