離婚率が高いといわれているので将来が不安になる

日本国内で、大きな社会問題となっている離婚問題。離婚に対する世間的な印象はいまだにあまりよくありません。なかでも看護師は離婚率が高いという話は有名ですよね?果たして看護師の離婚率は本当に高いのでしょうか。他の職業とも比較しながら、離婚率が本当に高いのか、また離婚につながる要因は何かを考えていきましょう。

日本全体の離婚率はどうなの?

現在の日本の離婚率は、2004年をピークに上昇し、徐々に減少してきています。しかし率としては、結婚した組み合わせのうち3組に1組は離婚しているのが現状です。ただし、日本全体の婚姻率も減少しています。これは女性の社会進出にともない、男女の仕事に関する格差がなくなってきたことや、晩婚化などに起因すると思われます。世界規模でみると、上位にはロシア・アメリカ・デンマークなどがランクインしており、日本の離婚率は世界で30位前後です。では、日本での看護師という職業と離婚問題の関係性について見ていきましょう。

他の職業と比べて、看護師の離婚率は高い?

離婚率の高い職業ランキングについて紹介します。

第一位:ダンサー、振付師(約43%)

第二位:バーテンダー(約38%)

第三位:マッサージ師、セラピスト(約38%)

第四位:カジノ関連職(約35%)

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第九位:看護師・介護士(約29%)

このようになっています。看護師よりも離婚率の高い職業は8つほどと、一般的に人々がもつイメージよりもたくさんあるのです。数ある職業の中からみると高い方かもしれませんが、トップではありません。逆に離婚率の低い職業は、上位にメディア・通信設備従事者やエンジニア、農業技術者などがランクインしています。

どうして離婚してしまうの?

お互いに好きな相手と、結婚して幸せになったはずなのに、どうして離れ離れになってしまうのでしょうか。離婚率の高い職業ランキングから見てもわかるように、上位はダンサー、マッサージ師などといった男女が一緒に過ごす時間やスキンシップをとる機会が多い職業がランクインしています。長時間一緒にいる相手のことを好きになってしまうことはもちろん多いです。そこから不倫や浮気関係に陥ってしまうケースがあるようです。看護師についても、医師や同じ看護師などの医療関係者とそういった関係にもつれこんでしまうことがあり、それが原因で離婚に発展する場合もあります。離婚率の低い職業についてみると、逆のことが言えるのでこの問題が離婚に何らかの形で関与しているのは間違いないでしょう。

また、賃金についても問題となることがあります。看護師の場合女性でもある程度の収入は得られているため、配偶者に収入を頼る必要がないので自力で生きていけるという点があります。配偶者が看護師より低所得の場合はなおさら金銭面でのトラブルや喧嘩につながりやすいです。

次に労働の過酷さやストレスも要因として挙げられます。現代の社会では共働きであることが多いのですが、男性の理想としては仕事もしていいけれど、家のことをしっかりしてほしいということがあります。看護師の業務は多忙で疲労もたまるし、職場でのストレスがたまることも多く、それを家庭に持ち帰ってしまうことで家庭の雰囲気が崩れてしまうようです。また、不規則な労働時間であるため、理解のある旦那様でないと仕事と家庭の両立は難しくなってくるようです。

離婚は未然に防げる!

離婚要因を学んだので、それについて対策すれば離婚は未然に防ぐことができます。まず相手の職業を含めて、結婚相手をしっかり見極めて選ぶことが大切です。浮気の心配がありそうな場合や、収入の格差が大きい場合はよく考えてから結婚しましょう。また、看護師としてはたらくうえで自分自身の行為にも気を付けていかなければなりません。よくテレビドラマなどで医療現場での不倫などが取りあげられていますが、自分をしっかりもって誤った道に進まないようにしましょう。

今回紹介したように、看護師よりも離婚率が高い職業は意外と多いものなのです。結婚する相手をしっかり見極め、自分をしっかり持っていくことで看護師の離婚率が高いから将来が不安という悩みは杞憂に過ぎないものとなるでしょう。

看護師の業界用語

<カイザー>

帝王切開のことを指します。帝王切開とは、通常の分娩とは違い、子宮切開によって胎児を取り出す手術方法のことです。適応となるのは、常位胎盤早期剥離、子宮奇形、前置胎盤、既往帝王切開後妊娠、児頭骨盤不均衡、胎位異常、性感染症、Non-reassuring fetal status、分娩停止、子宮筋腫核出などの婦人科手術既往のある場合 があります。