看護師がキャリアアップするための資格を取ろう。49体外受精コーディネーター

みなさんこんにちは!みなさんは看護師として日々働いていて今の自分に満足していますか?長く働いていくことを考えると、資格取得はほかの人たちと差をつける大きなキーポイントなのです。資格取得をすることで自分の知識や技術を確かなものにしたり、新しく自分が専門的にかかわることのできる分野が増えてきたりするかもしれません!日々の業務がある程度落ち着いて余裕をもって仕事ができるようになってきたら、ぜひ一度資格取得を目指してみませんか?

では今回説明していく資格は、体外受精コーディネーターです!

少子化が深刻化している現在、高齢出産が増えてくるにつれて不妊治療を受けている女性も多くいらっしゃいます。体外受精コーディネーターとは数ある生殖医療の中でも体外受精に関して医師と同様の専門的知識を持ち、体外受精を受ける患者さんのかううんセリングや、ケアを行うことができる資格です。不妊に悩む患者さんたちの力になりたいと思っている方や、産婦人科業務に関わっている方、これから不妊治療に関わっていきたいと考えている方にはとてもおススメの資格です!まだ新しい資格ですが、今後さらに活躍の場が増えて、需要が高まっていくことでしょう。ぜひ悩めるカップルの力になってみませんか!

では、体外受精コーディネーターの資格取得方法をさらに詳しくみていきましょう!

この資格って難しいの?

体外受精コーディネーターの資格を取得するためには、認定試験を受けて合格しなければいけません。この試験は筆記試験と面接試験の2種類を受けるのですが、かなり専門性が高く、難易度は高いと言えます。合格率は公開されていません。実技面に加えて、不妊治療に関わる人格的適正も評価されますので、不妊治療に積極的にかかわってやる気を見せていきましょう!さらにセミナーや各種講座、参考書なども使って効率的に勉強していきましょう。不妊治療に関わっているクリニックなどで勉強するのもいい方法かもしれません。日々の業務が忙しいかとは思いますが、命にかかわる手技ですので、積極的に学んでいく姿勢が大切です。筆記試験で不合格だった場合は、追加の受験料を支払わずに、その年度に2回まで受験することができますが、面接試験で不合格だった場合はその年に再受験ができませんので、注意してください。

資格取得の条件を教えて!

体外受精コーディネーターの資格認定試験を受けるためには、いくつかの条件を満たしている必要があります。その条件というのは、

・生殖医療や不妊治療の基礎的知識を持っていて、その考えを応用することができること。不妊患者の心理・社会的な問題を理解していること。

・不妊カウンセラー・体外受精コーディネーター養成講座を3回以上受講していること。

・NPO法人日本不妊カウンセリング学会の会員であること。

以上3つが必要になります。学会に入会するには1年に6,000円の入会費が必要になりますので、注意しましょう。

講習会は例年6月ごろに東京都で開催されています。参加費は3,000円になっています。

どこで資格がとれるの?かかる費用は?

認定試験は、例年12月~3月の間で、大阪、福岡、仙台、東京で開催されています。自分の受験したい場所を選んで申し込みしましょう。認定費用は15,000円です。講習会や学会入会費も含めると、費用は最低でも30,000円が必要になってきます。

また、この資格は5年ごとに更新することが必要です。学会への出席、症例発表、セミナーへの参加などで得られるポイントを合計30ポイント獲得したうえで、亢進審査を受けることができ、更新費用として6,000円を支払うことで更新することができます。更新する年度には注意してください。

この資格って役に立つ?

さて、上記で体外受精コーディネーターについて説明してきましたが、この資格は不妊症に悩んでいる、子供がほしい人たちの手助けをすることができる資格です。卵子や精子、受精卵などを扱うため、かなり繊細な作業が要求され、専門性も高くなりますが、生命の誕生に立ち会うことができる、とても貴重な資格です。誰にでもできる手技ではない為に需要が高まりつつあります。とくに不妊治療に関わる業務をしている方では、取得しておくとさらにキャリアアップにつながっていく資格なのではないでしょうか。この資格を持っていることで総合病院や、不妊症治療の専門クリニックなどへの転院、転職にとても有利にはたらきます。病院によって差はありますが、資格を取ることで資格手当が付与される場合もあるので、有効活用してくださいね!

看護師専門用語解説

「ダブルルーメン」

ダブルルーメンとは、内腔が2重になっている管のことで、カテーテルや胃管チューブなどに用いられています。他にもシングルルーメン、トリプルルーメンなど内腔の数によって使用法も様々です。