看護師がキャリアアップするための資格を取ろう。57タクティールケア1コース認定資格

皆さんこんにちは!看護師として働いていて、さらに自分の知識や技術を高めたいと思ったことはありませんか?ただ日々の業務に追われているだけではもったいありません!そこで、ぜひおすすめしたいのが看護資格の取得です。資格取得のために改めて基本から勉強していくことで忘れていたことや、新たな知識を身に着けることができます。医療の世界は日々進歩しています。ぜひ資格を取って最新の医療技術で患者さんに接してみてください。さらに、看護資格を取ることで看護師は資格手当が付与されるので、仕事に対するやる気もアップします!ぜひ資格を取って新たな自分を探してみてください。

今回紹介していく資格は、タクティールケア1コース認定資格です!

タクティールケアとは、あまり聞きなれない単語かもしれませんが、タクティールケアとはラテン語の「タクティス」に由来している言葉で「触れる」という意味があり、手を使って10分間程度相手の背中や手足を柔らかく包みこむように触れるケアのことをいいます。タクティールケアはスウェーデン発祥のタッチケアで、乳児から高齢者まで、また看護や介護が必要な方だけでなく健康な方まで幅広く活用できるケアです。患者さんに実際に接することで、患者さんの不安やストレスを軽減させ、治療の手助けをしていくことができます。痛みや症状の緩和にも働くことが知られています。一番看護師らしいケアなのではないでしょうか。患者さんに接することが好きな方にはとてもおススメの資格です!

では、タクティールケア1コース認定資格の取得方法について詳しくみていきましょう!

 この資格って難しいの?

タクティールケア1コース認定資格の資格を取得するためには、認定試験を受けなければいけませんが、合格率は100%とされており、数ある看護資格のなかでも、かなり易しい資格になっています。試験内容は筆記試験と実技試験で、タクティールケアに関する基本的な内容から出題されています。タクティールケアの基礎理論と、手、足、背中へのタクティールケア実技です。日々の業務の合間や、看護業務の中でも実践していくことで勉強することができるので、積極的に勉強しましょう!

認定試験のために勉強したい方は、研修のフォローアップコースを受講することもできますので、ぜひ積極的に実戦経験を積んでみてください。

 資格取得のための条件は?

タクティールケア1コース認定資格の資格を取得するためには、いくつかの条件があります。それは、

・タクティールケア1コースを受講すること。

・講座終了後に認知症患者2名以上を含む5名の患者に実習を行うこと。(1名あたり20回以上のタクティールケアを行う。)

・タクティールケアを合計100回以上実施すること。

以上の3つです!知識的な面よりも、タクティールケアの実戦経験が要求されています。講習会を受講してから実践まで手厚く勉強することができるので、実技経験でしっかりと勉強しましょう。実習終了後タクティールケアを行った証明記録を、株式会社日本スウェーデン福祉研究所に郵送する必要があるので、注意してください。これらの条件を満たすことで、認定試験の案内が郵送されてきます。

 費用と場所を教えて!

タクティールケア1コース認定資格の資格を取得するためには、講座の受講が必要と先ほどのべましたが、受講料は64,800円がかかります。この中に試験の受験料、資格の認定料も含まれています。試験は全国各地で開催されています。開催日時は例年異なりますので、ホームページで確認してみてください。申し込みの際にはホームページか、申込書を郵送かFAXで送信することで申込することができます。

 この資格って役に立つ?

タクティールケア1コース認定資格について、これまで説明してきましたが、この資格は患者さんに一番触れ合うことができる資格ではないかと思います。必要とされる医療的な手技ではありませんが、患者さんに実際に触れ合うことで痛みを改善したり、不安やストレスを大いに軽減することができます。特に精神科の患者さんや、認知症患者、高齢者の場合タクティールケアの有効性がかなり高いそうです。精神的な安定や、睡眠不足の改善、体温上昇効果など、科学的には証明されていませんが報告されている効果がたくさんあります。看護に関して違う側面から切り込んでみたい方はこの資格もおすすめです。また、資格を取得することで資格手当が加算されることもあります。収入アップを目指してみたい方も、ぜひタクティールケア1コース認定資格を取得してみてください!

 看護師専門用語解説

「体位変換」

体位変換とは、体交とも呼ばれ、体の位置を変える手技のことです。寝たきりの患者さんの場合自分で寝返りを打つことができないため、褥瘡や血栓症予防のためにも積極的に体位変換をする必要があります。