美肌を作る食べ物の紹介~ナイアシン編~

あなたはナイアシンという物質についてどのくらいの知識を持っていますか?構造や効能、ナイアシンが含まれている食材など、知っておくと美容について役に立つことがたくさんあります。今回はナイアシンと美肌について紹介していきます。

ナイアシンって何?

ナイアシンとは、ニコチン酸とニコチン酸アミドの総称のことです。ビタミンB3とも言います。水溶性ビタミンのビタミンB複合体のひとつであり、性質として熱に強く、糖質や脂質、タンパク質の代謝に関して必須な要素となっています。循環系や消化系、神経系のはたらきを促進する作用を持ち、エネルギー代謝の中で酸化還元酵素の補酵素として重要な役割を担っています。ナイアシン欠乏による疾患があり、ナイアシン欠乏症では、ペラグラ、口舌炎、下痢などの胃腸障害、皮膚炎や神経症状をきたします。これらは多彩な症状を呈しますが、どれも致命的になるほど重症にはならないことが特徴です。ナイアシンの過剰摂取については、通常の食品によりナイアシンが過剰になることはまずありません。ナイアシン強化食品やサプリメントなどにより、大量に摂取したとすると、症状としては皮膚が赤くなったり、嘔吐や下痢、肝機能障害などが起こったりします。このナイアシンと、美肌とはどんな関係性があるのでしょうか。

ナイアシンと美肌との関係は??

ナイアシンの効果には、大きく分けて3種類の分野で美肌に関与しています。まず、代謝に関する経路です。ナイアシンは体内で他の物質と結合し、細胞分裂する際に必要となるDNA合成に必要な成分になります。ナイアシンを摂取することでこの代謝を促進し、表皮の細胞の代謝に関してスムーズな反応を促し、新しく健康な肌を保つことができるという仕組みです。こういった代謝を促進することで、肌をきれいに保つだけでなく、ニキビなどの肌トラブルを予防し、また、シミやしわなどのアンチエイジングに対しても効果を期待できます。さらに、ナイアシンには抗酸化作用があり、紫外線や喫煙などの刺激により増加する活性酸素による酸化作用に対抗することで、細胞の老化を抑制します。

次に、ナイアシンのもつ血管拡張作用を紹介します。ナイアシンには血管拡張作用があるために、血行を改善して動脈硬化を予防したり、冷えや肩こりを改善したりします。また、血中コレステロールやトリグリセリドを減らす作用もあり、これも動脈硬化を予防することにつながります。

最後に、ナイアシンの精神状態への効果を紹介します。ナイアシンの代謝異常により、うつ病や統合失調症を引き起こすことがあります。典型的な例として、ナイアシン欠乏によるペラグラが挙げられます。ペラグラとは、ナイアシン欠乏症のことで、多彩な症状を示す中で、精神症状として認知症症状、不安、抑うつ状態、せん妄や幻覚が現れます。これはナイアシンを補給することで症状が回復します。

以上のナイアシンの働きの中で、主に代謝に関する作用により、美肌との関連があると言われています。

ナイアシンを含んでいる食材はなに?

ナイアシンを多く含む食材としては、生のたらこ、マグロ、明太子、かつお、いわし、さば、豚や牛のレバー、鶏ささみ、鶏胸肉、生ハム、ツナ缶、インスタントコーヒー、落花生、煮干し、ピーナッツバターなどがあります。よりナイアシンの効果を高める摂取方法としては、コラーゲンと一緒に摂取することです。「美肌を作る食べ物の紹介~コラーゲン編~」で紹介したように、コラーゲンには水分を保つ作用があります。これにより肌の張りや弾力性を保ち、健康的にキープするのですが、ナイアシンは体内においてコラーゲンを合成するサポートをする働きをもつため、コラーゲンとナイアシンを一緒に摂取することで、さらなる効果が期待できます。また、ビタミンCについても同様のことが言えます。したがって、ナイアシン、コラーゲン、ビタミンCを一緒に摂取すると、もっとも効率的に美容効果が得られることが期待できます。

看護師の業界用語

~器械分娩~

きかいぶんべん。器械分娩には、吸引分娩と鉗子分娩があります。これらは、吸引装置または鉗子を用いて行われる経膣分娩のことです。吸引分娩では、専用の吸引する器具を母体の膣から胎児の頭部に取り付け、外部への牽引力によって母体の胎児娩出力を増強させます。鉗子分娩では、女性の膣から鉗子を挿入して胎児の頭部に引っ掛けるようにして使います。引っ掛けたら、胎児の娩出をサポートしたり、回旋させてスムーズな分娩をサポートしたりします。それぞれに適応のガイドラインがあり、それに従って器械分娩を行います。