夜勤を希望しないと採用にならなくて困っている

夜勤なしではたらくメリットとは?

夜勤をしないで看護師ではたらきたいと思っているあなたにとっては、夜勤なしの看護師業務のメリットに魅力を感じていると思うので簡単に説明します。まず、夜勤をしないことで、家庭と仕事を両立することができます。これは、多くの女性としての人生の夢であるために、魅力的に感じている方は多いのではないでしょうか。夜勤をしている場合、2交代制であるか3交代制であるによっても変わってきますが、夜に自宅に帰ることができないことがしばしばあります。これは、結婚して子供を持ったとしても面倒を見るために仕事に支障が出たり、他人に子育てを頼ったりすることにつながります。しかし、夜勤をしないことで夕方頃に看護師としての業務を終え、帰宅することで子どもとの時間、旦那様との時間を持つことができ、家庭と仕事をうまく両立していくことができます。

また、夜勤をしないことで、夜勤のストレスを感じなくて済むというメリットもあります。通常の日勤の看護師業務では、たくさんの看護師を含む医療スタッフが病棟にいて、患者さんへのケアを行っています。しかし夜間では、2~3人で1つのフロアを見て回らなければなりません。夜間は日中と違って患者さんのほとんどは就寝しているために実施するケアが日勤に比べて少ないとはいえ、少人数でたくさんの患者さんを管理することは単変な苦労とストレスが降りかかります。このストレスを感じなくて済むことも、夜勤なしで看護師として働くメリットといえます。

夜勤なしではたらくデメリットとは?

夜勤なしではたらくことに、デメリットはないように感じますが、いくつかデメリットは存在します。まず想定できる点は、仕事がかえって忙しくなるということです。夜勤の場合、患者さんを負担する範囲は広がって管理が大変にはなるのですが、患者さんの状態が安定している場合には勤務形態としてはあまり忙しくなく、比較的落ち着いた雰囲気で仮眠を取れたり、空いた時間を自由に利用したりすることができることもあります。これに対し、日勤では患者さんの身の回りの清掃やお世話に加え、検査や治療、処置などのスケジューリングがびっちりと組まれていることが多いと思います。休憩をとる暇もありません。こういう理由で、夜勤なしで日勤のみではたらくと仕事がかえって忙しくなってしまうと言えます。

また、他にも勤務時間が長くなってしまう可能性があるというデメリットがあります。日勤での看護師業務では、通常こなすべき仕事の他にも、トラブルが発生してしまうこともしばしばあります。医療行為というひとの命に関わる仕事をしている以上、何らかのトラブルがあった際にはきちんと対応するのが常識です。トラブルが発生してしまったとき、対応に時間がかかったり、それによって仕事が終わらずに残業に持ち込まれてしまったりするというケースはしばしばみられます。

さらに、夜勤なしの業務のみをしていく場合、看護師としてのスキルアップができない可能性があることも夜勤をしないことのデメリットです。夜勤では、少人数体制で業務に向かいます。そのために緊急時や急患への対応にあたる際には、自分で判断して臨機応変に行動することが必須となります。こういった実践的な仕事により、責任感を持ちながらたくさんの技術を習得し、スキルアップできるのです。この点では、日勤では看護師をはじめスタッフはたくさんおり、たとえ自分が動かなくてもなんとかなります。これは日勤のみではたらくデメリットといえます。

以上のことを踏まえて、日勤と夜勤では感じるストレスや業務内容の大変さは異なるということを考慮して就職活動をしていくことが大切です。夜勤なしの看護師業務は楽なものだと思っている方は特に、夜勤があるかないか、双方のメリット、デメリットを、バイアスをかけずにもう一度見つめなおし、自分に適性のある業務形態を考えてみましょう。

看護師の業界用語

~キアリ奇形~

Chiari奇形。キアリ奇形とは、脳の奇形の一種で、後頭部にある小脳や脳幹の一部が頭蓋骨から脊椎に落ち込んだ状態になることを指します。アーノルド・キアリ奇形とも呼ばれます。キアリ奇形になると、脊髄空洞症を引き起こし、運動機能に障害をきたします。病型により1~4型に分類され、詳細な原因はいまだにわかっていません。大人になってから判明することもしばしばみられ、水頭症や無呼吸症候群などの症状がきっかけとなって診断されることが多くみられます。1~4型のうち最も頻度の高い2型では、脊髄空洞症は併発していないケースが多いです。また、4型は子供に見られ、Dandy-Walker症候群と類似します。