シングルマザーの看護師が多く、会話に入れず疎外感を感じる

看護師と言えば、男性看護師は増えてきているもののまだまだ女性のほうが圧倒的に多い職場になっています。話が合う人や仲の良い同僚が同じ職場にいると、人間関係に苦労することなく仕事をすることができますが、中にはなかなかうまく人間関係を築くことができない人もいるでしょう。今回はテーマにもあるように、シングルマザーの看護師との関係性について述べていくので、解決の参考にしてみてください。

看護師の特徴

看護師という職業は人数・人手不足の問題、離職率が高いという問題を抱えています。離職の理由としては、結婚・妊娠・子育てなど女性特有の理由が多く挙げられますが、実はそれだけではありません。職場の雰囲気が合わない、人間関係がうまくいかないなども離職の大きな原因となっているのです。自分には合わない職場だと感じ、他の病院に転職経験のある人もいるでしょう。患者さんだけではなく、医師をはじめとする多くの医療従事者と接する機会が多い看護師にとって、同僚の看護師と良好な関係をつくり協力しあうことがとても重要なことになります。人間関係がうまくいかないがために、命と向き合う現場で仕事に集中できないとなれば、本末転倒です。今回は、“シングルマザーの看護師が多く、会話に入れず疎外感を感じる”というような人に役立つ対策、対処法を述べていきましょう。

看護師にはシングルマザーが多い!?

看護師はしっかり自立しているイメージが強いのか、ドラマやテレビなどでもシングルマザーの看護師が取りあげられているために、シングルマザーが多いという世間のイメージがあるようです。実際には一概に多いとは言えないようですが、シングルマザーが働きやすい科・病院にはシングルマザーの看護師が集中しやすい場合はあるようです。ICU病棟の看護師、術場の看護師、救命救急の看護師など夜勤や時間外呼び出しの可能性のある科は、なかなかシングルマザーが勤めるとなるときついものがあります。そのため、外来のみを扱う職場、定時に帰れる職場など条件のよい病院にシングルマザーは勤める傾向になるのです。そのような職場で働ていると、シングルマザーではない看護師が疎外感を感じてします可能性があります。シングルマザーには子育ての方法、給料のやりくりなどシングルマザーならではの悩みがあります。そのため、その気持ちを分かち合いたい、相談したいと思う人が多く、職場に同じような境遇のシングルマザーの看護師いるとその人たちだけで一種のグループができてしまうのです。

気にしすぎていませんか?

先ほども述べたように、同じような境遇の人がいれば集まりたくなるのが人間の習性ですので、いい意味であきらめる必要があります。あきらめるというと語弊があるにで、割り切る、気にしないということです。自分がシングルマザーではないからといって、気にかけすぎていると、余計にお互いに距離を取ってしまうのです。相手が避けられているように感じてしまえば、相手から話しにくくなります。あえてシングルマザーの看護師たちが集まって話しているときに、入り込もうとしなくてもよいのではないでしょうか?シングルマザーという区別をつけるのではなく、その人1人ずつとどう関わっていくかが、疎外感を感じない近道かもしれません。1人1人と会話して関わっていくと、共通の話題がみつかるかもしれませんし、その人の性格・趣味を知ると同時に、自分のことも知ってもらえます。シングルマザーの看護師が多くても、その1人1人と距離を置かずに関わっていき、良好な関係を築くということをまずはチャレンジしてみましょう。同じ職場で働いているからこそ、女性だからこそ、母親だからこそ分かり合えるようなこと、悩んでいることなど共通の話題は、シングルマザーも話題以外にもたくさんあるのです。疎外感を感じていると思ってしまえば、本当にそこには距離が生まれてしまうということを理解し、シングルマザーという区別をせずに1人の人間として関わってみましょう。そうすれば、シングルマザーの看護師同士で話し込んでいたり、盛り上がっていても、温かく見守り、割り切って仕事に望むことが出来るでしょう。

今までは、良好な関係を築くことについて話してきましたが、中にはうまく自分からは話せない、苦手だという人もいるでしょう。そういう場合は仕事上の質問や確認から話しかけるきっかけを作ってみましょう。まずは看護師として自分なりの目標をもち、もっとこうすれば患者さんのためになる、こういうことを試してみたい、など仕事に熱中してみましょう。そこで、同僚の看護師にもアドバイスをもとめたり、質問したりしていくと自然と会話もできますし、頑張っている姿を認めてもらえるようになります。そうすればシングルマザーの看護師とそうではない看護師というくくりではなく、1人の一人前の看護師といて信頼してもらい疎外感を感じにくくなるでしょう。

以上紹介してきたことはあくまでも1つの案なので、自分に合っているか考えながら試してみましょう。

看護師の業界用語

ビリルビン
赤血球の主要構成物質であるヘモグロビンの、分解代謝物である。赤血球が破壊され、ヘモグロビンが酵素により分解されることで生じて、胆汁の中に含まれる。腸内細菌により無色にされ、ウロビリノーゲンに還元されて糞便中に排泄される。ビリルビン値は肝機能や胆管機能の障害の有無の一つの指標とされている。