人間関係の悪い職場にいると自分まで性格が悪くなりそうで憂鬱である

看護師と言えば、男性看護師は増えてきているもののまだまだ女性のほうが圧倒的に多い職場になっています。話が合う人や仲の良い同僚が同じ職場にいると、人間関係に苦労することなく仕事をすることができますが、中にはなかなかうまく人間関係を築くことができない人もいるでしょう。今回はテーマにもあるように、人間関係が悪い職場での自分の保ち方などについて述べていくので、解決の参考にしてみてください。

看護師の特徴

看護師という職業は人数・人手不足の問題、離職率が高いという問題を抱えています。離職の理由としては、結婚・妊娠・子育てなど女性特有の理由が多く挙げられますが、実はそれだけではありません。職場の雰囲気が合わない、人間関係がうまくいかないなども離職の大きな原因となっているのです。自分には合わない職場だと感じ、他の病院に転職経験のある人もいるでしょう。患者さんだけではなく、医師をはじめとする多くの医療従事者と接する機会が多い看護師にとって、同僚の看護師と良好な関係をつくり協力しあうことがとても重要なことになります。人間関係がうまくいかないがために、命と向き合う現場で仕事に集中できないとなれば、本末転倒です。今回は、“人間関係の悪い職場にいると自分まで性格が悪くなりそうで憂鬱である”というような人に役立つ対策、対処法を述べていきましょう。

看護師はうつ病と隣り合わせ?

近年は労働基準を上回る残業によるサラリーマンの自殺、うつ病の発症がニュースで大きく取り上げられるようになってきましたが、看護師も実はうつ病になりうるリスクファクターをたくさん持っているのです。まずは夜勤、時間外呼び出しによる不規則な生活、慢性的な看護師の人手不足、女性が多い職場ならではのストレスなど思いつくだけでもたくさんあります。また看護師の人は使命感が強く頑張りすぎる人もいて、これもうつ病のリスクファクターになりえます。患者さんやその家族への精神的サポートをしている看護師ですが、それがかえって自分自身を苦しめたりしている場合もあります。患者さんと医師などの医療従事者との懸け橋となってくれる看護師ですが、意見の食い違いで双方からの板挟みに苦しむケースも見受けられます。うつ病になり看護師を続けられない状態に陥る前に、できるだけ早くから対処しなければなりません。特に今回のテーマでもあるように、人間関係の悪い職場にいるとさらにうつ病のリスクファクターが増えることになりますので、一刻も早く解決しましょう。

自分の意思をしっかり持とう!

“人間関係の悪い職場にいると自分まで性格が悪くなりそう”このように感じている人は、自分の目標がまだ曖昧なのかもしれません。職場の人間関係を改善するには、すぐには良くなるわけもなく難しい問題ですが、自分の気持ちの持ちようはすぐにでも変えることができます。自分が目指す看護師像に近づくために、今の自分の技術をアップするために、一人前になるために、などまずは自分の看護師としての目標を立てましょう。目標を立てそれに向かって仕事に取り組むようになると、職場の人間関係にばかり気を取られることがなくなります。目標を立てて心機一転することができれば、職場の雰囲気に飲まれることなく割り切れるようにもなるでしょう。このように周りの職場の人間関係にあきれるような場合でも、自分をしっかり持っていっればそれに惑わされる心配はありません。特に看護師一年目の人や、他の病院から転職してきたばかりの人は、張り切って働きはじめた直後に自分の職場の人間関係の悪さに気付いてしまったからといって、気持ちを沈め過ぎないように注意してください。

自分のリフレッシュ法を探す

目標を立て自分をしっかり持って働いていても、どうしても職場の雰囲気が悪ければストレスもたまりやすくなってしまいます。仕事では人間関係に惑わされないようにしようの気を張っていても、それも休憩を入れないと長く気持ちを持つことはできません。そこで自分のリフレッシュ法を探しましょう。自分の生活サイクルに中に定期的、習慣的にリフレッシュの時間を設けましょう。生活リズムの中に規則正しく含めていき、これをやったらリフレッシュだ!と体に覚えさせると、自然とリフレッシュ効果が増すようです。アルコール、暴飲暴食などその時は気分がよくても、体には負担なので避けましょう。リフレッシュ法としては、サウナ、ジョギング、ウォーキング、ヨガなどがおすすめです。仕事で疲れているのに運動は嫌だ・・・と思うかもしれませんが、適度な運動で汗を流すことは疲れが取れやすい体をつくるのに最適なのです。自分が楽しみながらできるリフレッシュ法をみつけ、職場でのストレスを発散できるようにしましょう。

看護師の業界用語

頻尿症(ひんにょうしょう)
頻繁に尿意があり、頻回の排尿を行うこと。要因として、膀胱や前立腺など泌尿器系の原因疾患がある場合と、精神的ストレス(心因性)がある場合とに大きく分けられる。原因疾患の中には、尿路感染症、炎症、腫瘍、前立腺肥大症など様々な疾患が含まれているが、心因性の場合は病気とは言えず一過性のものである。