体力面が今後も続くか不安である

看護師のお仕事って、ずっと立ちっぱなしで、歩き回って、患者さんの対応をして、点滴などの準備をして、アセスメントを書いて・・・というように、非常に多忙ですよね。今は若さや慣れによって体力が続いているかもしれません。しかし、今後年齢を重ね、新しい看護師さんたちも続々と入ってくる中で、自分の体力は持続していけるのだろうか・・・という不安に駆られたことはありませんか?その不安を抱えているのは、あなただけではありません。今回は体力面についての不安を考えていきましょう。

看護師ってどんな体力が必要なの?

看護師のお仕事は、基本は立ち仕事です。また、歩く、走る、運ぶというような体の動きはなかなかに運動量を必要とします。さらに、最近では高齢化が加速していることもあり、寝たきりの患者さんや、自力での移動が難しい患者さんがしばしばみられます。こういった患者さんには、生活のサポートだけでなく、ストレッチャーに乗せたり、入浴や排泄の介助をしたり、体位変換をしたりなどの生命の維持に関わるものも看護師の助けを必要とします。体位変換といっても、大の大人の体位を変換することは、そんなに簡単なことではありません。こういった持ち上げたり引っ張ったりする力や体幹も必要となります。

精神力も体力?

体力というくくりの中には、精神力も含まれます。患者さんに医療という面で関わっている中で、集中力を切らすことはできません。特に夜勤の際には、歩き回るようないわゆる「体力」の他に、患者さんの様態急変や、急患に対する緊張を張っておかなければならないため、またそういった対応をするために精神力は非常に重要になってきます。また、夜勤ではなくても、手術場にはいる看護師はさらに精神面で負担があります。手術中は、絶対にミスは許されません。指示されたことをきちんと聞いてその通りに動き、また何らかの異常に気づいたらそれについて勇気を出して指摘するという非常に神経質な仕事となり、精神力が必須となります。こういった精神力・体力を持続させることはできるのでしょうか。

体力をキープするために

看護師業務の体力をキープするために、特別なトレーニングなどは必要ありません。看護師業務自体がトレーニングのような役割をしているために、仕事をしているだけで体力はついているということです。しかし、業務中に体力がなくて厳しいというひとは、軽くトレッキングやジョギングなどのトレーニングをするのがおすすめです。重い運動を突然始めてしまうと、逆に体がついていかずに体を壊してしまうことにつながります。まずは軽めの運動や、体幹トレーニングから始めてみましょう。

また、こういった体力トレーニングをしていると、精神面でも強くなっていきます。体力トレーニングをしている間、必ず精神的につらい時間があります。こういったときに、目標に向かってトレーニングをしていることで、諦めないという精神力もつきます。ぜひ、一日どれくらいやる、とか、毎日続ける、というような目標設定をして、それに向かって頑張ってみましょう。

体力アップすると、いろんな面が良い方向に進んでいく?

上記のように、仕事のために体力・精神力トレーニングを行ったとします。そうすると、体力・精神力が強くなるだけでなく、物事に対する考え方がポジティブになったり、仕事以外の場面でも強くなったりすることができます。これも精神力が鍛えられていることの一種といえるでしょう。また、体力トレーニングを始めるのに、適切な年齢やタイミングなどはありません。いつ始めても問題はありません。年齢を気にしてためらっていては、仕事への体力面への不安は募り、また実際に体力も衰えていく一方です。タイミングをうかがうのではなく、思い立ったが吉日です。今日から始めてみましょう。きっと、体力、精神力は鍛えられ、仕事でもプライベートでも良いことがあると思われます。体力だけでなく、考え方も変わることで、仕事に与える影響は良い方向へ傾いていきます。

看護師の業界用語

~抗凝固薬~

こうぎょうこやく。抗凝固薬は、血液凝固を阻害する薬物です。抗血栓薬のうち、凝固系に対して作用するものであり、体内に投与する場合は血栓塞栓症の治療、予防、カテーテルの閉塞防止のために使います。体外で使用するときは、人工透析装置や、人工心肺装置などの体外の回路における凝固の防止、輸血用の血液保存や、血液検査の際に用いられます。種類の例として、ビタミンK依存性凝固因子合成阻害薬(ワルファリンなど)、直接トロンビン阻害薬(ダビガトランなど)、第Xa因子阻害薬などがあります。