学生時代、勉強や実習を一生懸命にこなし、国家試験にも合格して、春からはついに、働きたかった病院で看護師に!そんな新生活への期待も大きい一方、「新しい職場でちゃんとやっていけるかな。」という不安は社会人1年目の新人看護師さんにはつきものです。特に、人間関係というものはどこの団体にいても切り離せないもの。皆さんも、せっかく働ける職場で嫌われたくない、媚びを売りたいわけではないけど、できることなら可愛がってもらえるような後輩として、多くのことを学びたい、と思いますよね!プライベートではないとはいえ、人間関係が良好な職場は、自然と仕事も円滑にこなせたり、行き詰った時の相談もしやすかったり、ストレスもためこまない、いい空気があるものです。仕事でのチームワークに反映されやすいという意味でも、医療業界でも、重要なポイントかもしれません。
今回はそんな皆さんが知りたい「上司や先輩に可愛がられるコツ」についてお話しします。
可愛がられる後輩ってどんな後輩?
さて、まずは大事なご意見番、現役看護師さんの意見を探ってみましょう!あるアンケートでは、およそ6割の先輩看護師の方が可愛がっている後輩がいると回答しています!やはり、先輩の中でも、この子は特に、と思ってしまうような素敵な後輩看護師はいるようです。では、それはどんな後輩なのでしょうか。ここでは様々な意見から、よく見られる意見の傾向をまとめてみました。
向上心があること、それを表現すること
やる気があること、これは考えるまでもないです。やる気がないな、とわかるような子に、先輩も大事な時間を割いてまで構おうとはしないでしょう。「なんとなくやる気が出ないな…」という日も気持ちは外に伝わってしまうもの。看護師の仕事は、大変やりがいのある魅力的なお仕事です。小さなことでもモチベーションにして、そのほか、モチベーションになるような楽しみを作って、お仕事をしましょう。また、ただ向上心があるだけでなく、それを表現することも大切なのだと、色々な先輩看護師さんの意見を見ると感じます。特に多かったのは、「素直に聞ける、反省できること」、「手抜きが見えないこと」、「やらせてください、といえること」などです。向上心ややる気はたいていの皆さんが持っているであろうと思いますが、それを心に秘めておくだけではなく、しっかり意思表示することも、必要なのかもしれません。先輩の指導のメモをきちんと取ったり、事前に情報収集して勉強してくるといった、やる気があることを行動や姿勢で示せるようにするのは、習慣づけたほうがよいでしょう!
悪口を言わない
いつの時代も、口は災いの元です。職場は仲良しごっこではないですし、気の合う友人だけでいる空間ではないのでいろんな人がいます。折りが合わなかったり、仲良くなれない人がいても当然。裏で悪口を言い合ってしまうのは、それを受け入れられていない証拠です。もし、あなたの職場にそんな空気があるのなら、加わらず、軽く流しているのが一番です。そんなあなたが異端になってしまうようでしたら、部署移動や転職もアリなのかもしれません。
笑顔で挨拶できる
最後に笑顔でいることと挨拶できること。医療の職場は、殺伐としていることも多いからでしょうか。基本的なことですが、これ、なかなか出来ている人は少ないようです。どんな職場でも気持ちよく挨拶できることや笑顔で話せることは大事ですが、病院であっても、空気を明るくしたり、先輩看護師さんにとっても、あなたなら患者さんと関わっても大丈夫、という安心感につながるのではと思います。笑顔で挨拶!は心の片隅に心がけるといいかもしれません。
このように、たとえ高い能力が求められがちな看護師の世界であっても、必ずしも、仕事ができること=可愛がられる、ということではないようですね。むしろ、女性の多い職場ですから、より繊細な内面の美しさ、内面の美がにじみ出る外面の礼儀正しさをよく見ている先輩が多いのかもしれません。
上司、先輩、同僚、後輩とそれぞれの立場の人が同じ空間で同じような仕事に取り組むわけですから、人間関係も複雑になるのも仕方ありません。当然、職場環境を意識しすぎて、自分の普段の性格から逸脱してしまうとそれはストレスになりかねますし、自分らしさは捨てずに、そんな職場という空間の中で何が一番大切かを考えることを心掛けたいですね。
看護師の専門用語「ミオクローヌス」
間代性筋痙攣のこと。自分の意志とは無関係な運動を起こす不随意運動の一つ。複数の筋肉が同時に素早く収縮することで起き、てんかん発作の症状の一つとして、ミオクローヌス発作ともいわれる。短い痙攣は正常で、例としては、横隔膜と呼吸補助筋のミオクローヌスによって生じるしゃっくりがある。