自分の価値観を曲げてまで今の職場にいるべきかわからなくなった


あなたが看護師を目指した理由はなんですか?どんな看護師になりたいと思っていますか?看護師を目指したころの自分が思い描いた看護師になれていますか?もし今の職場で働くことが昔の自分の思い描いていた看護師に近づけないのであれば転職も選択の一つなのかもしれません。今回は今の職場にいるべきか迷っている方に向けてお話していきたいと思います。

もう少し頑張って働いてみる時

今の職場があっていないかもしれない…と思っている理由はなんですか?このままこの職場で働いていて成長できるか不安だからですか?一所懸命やっているのに怒られてばかりで褒めてもらえないからですか?スタッフとの人間関係に悩んでいるからですか?もしそれらの理由で今の職場を辞めたいと感じているならばもう少し頑張ってみることをオススメします。これらの場合には、昔描いていた看護師とは違うようでいても今の職場で働き続けることで近づくことができるかもしれません。例えば、毎日容態に大きな変化のない患者さんばかりみていて何も成長できない、もっと重症な患者さんをみたいという方は、本当にその中で患者さんが変わっていないか目を配れていますか?体温や血圧に変化が無くても患者さんの気持ちや体調は少しずつ変わっています。毎日、体温や血圧を計っておしまいにしてしまっているならば、患者さんとの会話の中に変化を感じないかなどに気をつかう必要があります。それが患者さんと誰よりも長く接する看護師の仕事です。大きな容態の変化がない患者さんのちょっとした様子に気づけなければ、容態が刻一刻と変わっていく患者さんの変化に気づくことができず、もしかしたら亡くなってしまうことになりかねません。また、一所懸命やっているのに怒られてばかりいるからという理由で辞めてしまうと成長していた自分の変化に気づかずに終わってしまいます。怒られることで技術や気配りについて覚え、少しずつそれを実践できるようになってきていても、辞めてしまってはそこで成長が止まってしまいます。今の職場の上司と同じところを次の職場の上司が指摘してくれるとはかぎりません。人間関係に悩む場合には、相手の良いところを見れなくなってしまっているのかもしれません。もし、転職しても良い人達に巡り会えるか分かりませんし、自分の悪いところに気づけず、同じような理由でまた人間関係に悩んでしまうかもしれません。自分が直すべきところが分かり、それでも人間関係がうまくいかないといったようなときには転職すると良いでしょう。

転職を考えるべき時

今までもう少し今の職場で働き続けてみるべきときについてお話してきました。次に転職を考えるべき時についてお話していきたいと思います。それは、あなたが肉体的・精神的に限界を感じている時や職場のやり方や方針が自分の価値観と合わない時、仕事に求められる特性が自分の適性と合っていない時です。長時間労働や残業、精神的ストレスにより肉体的・精神的に限界を感じており、シフトの変更や病棟の変更がしてもらえない場合には転職を考えてみると良いでしょう。また、患者さんへの対応など自分の価値観に合わない方針であるならば転職を考えてみてはいかがでしょうか。自分の価値観を曲げて働くことはできるかもしれませんが、それではなりたいと思っていた看護師になることはできません。自分の価値観と合った職場で働いた方が情熱を持って働くことができ、患者さんへの気配りなどもできるものです。看護師という仕事は重労働だからこそ、自分の価値観を曲げることなく持ち続けられる職場で働いた方が良いでしょう。また、自分が術場で働きたいのに病棟で働かなければならないといった場合には、病棟を見ることでか遠回りしているようでも成長できているのかもしれませんが、いつまでも希望が通らないような場合には転職を考えても良いのかもしれません。

仕事が合わないと思うのは今を見直すべき、変えてみるべきというサインです。もし、今あなたが昔描いていた理想の看護師になれていないと思うなら、その理由を考えてみてはいかがでしょうか。もしその理由が職場との価値観の不一致や精神的・肉体的ストレスによるものであるならば転職も一つの選択なのかもしれません。あなたが自分のサインに気づき、理想の看護師になるための最善の選択ができることを願っています。

看護師専門用語 ヘマトクリット

血液中に占める赤血球容積の割合を表すものがヘマトクリット(Ht)です。男性では40〜50%、女性では35~45%が基準値とされています。