ニキビのできる部分で異なる原因とその対策③ほお編

みなさんは、ニキビのせいで自分の顔を見たくない…と思ったことはありませんか?

ほおにニキビがたくさんできてしまった時、もう鏡の前に立つのすら嫌になります。しかも、自分だけじゃなくて、患者さん、先生にもみられることを考えると、お仕事に行くことも苦痛ですよね。

今回は『ほお』にニキビができてしまう原因とその対策をご紹介します。

『ほおのニキビ』の原因はホルモンバランスの乱れと内臓機能の低下

ほおのニキビは、でき方によって原因が違うと言われています。両方のほおにできる場合と、片方のほおにだけできる場合です。また、できるニキビの種類によっても原因や対策が異なってきます。

ほおは皮脂が少ないため、おでこなどに比べるとニキビができにくいと思われていますが、毛穴が詰まりやすいことが原因となり、ニキビができやすくなっています

まず、両方のほおにニキビができる多くの原因は、ホルモンバランスや生活習慣の乱れに加えて、外部からの刺激によるものです。

女性ホルモンにはニキビの原因になるエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれるホルモンが含まれており、排卵前から生理前までの間に増加するので、その時期だけニキビができてしまう人もいると思います。

自分の体の変化として分かりやすいのですが、ニキビとして体に表れるのは少し悲しいですよね。事前にこの時期あたりにニキビができそうと予想がつくのであれば、ひどくならないための簡単な対策を考えておくと良いかもしれません。

また、睡眠不足やストレスは、男性ホルモンの過剰分泌を引き起こしてしまい、ニキビの原因になります。男性ホルモンの分泌量が増えると、皮脂量の増加にもつながり、ニキビが出来てしまうのです。

さらに、大人ニキビの大きな原因として、内臓機能の低下が挙げられます。なかでも、肝臓機能の低下がニキビの原因となってしまうことが多いので気を付けましょう。

片方のほおにだけ集中してニキビができてしまう方は、外部の刺激が原因だと考えられます。就寝時の枕、横髪の毛先、ひじをついてしまうなど、理由は様々です。

ですが、この原因のどれも、ニキビを改善するために簡単に実践できることばかりです。枕を清潔に保つために、カバーの交換を定期的に行う、髪をしっかり束ねる、ひじつきをやめるなど、心がけで変わることができるので、ぜひ今すぐ対策しましょう。

ほおのニキビはでき方に合わせて治そう

ほおのニキビだけでなく、ニキビ全体に言えることですが、まずは保湿をしっかり行いましょう。特に、皮脂腺が集中していないほおのような部分は、乾燥を防ぐことができれば、ニキビは早く治すことができます。また、皮脂の分泌がニキビの原因だと思い、刺激の強い洗顔剤を選んだり、強く洗ってしまっている方もいると思います。ですが。皮脂の落としすぎも顔には良くないので、刺激が弱い洗顔剤で優しく洗うことを心掛けて下さい。

洗顔で顔の油分をしっかり整えたら、あとは必要以上に触らないようにしましょう。ニキビができると、触ってはいけないと分かっていながら、つい手をのばしてしまうものです。

女性は特に、髪がかかったりすると、気になってしまうので、出来る限り髪は束ねるようにしましょう。

どうしても早く治したい方は、皮膚科をおすすめします。ほおのニキビは、状態によって、治療方法が少し異なることがあります。勤務時間との兼ね合いで、時間を取るのが難しいと思いますが、市販薬で治すよりずっと効果的です。病院勤めを生かして、皮膚科の先生に診てもらいましょう。塗り薬や飲み薬で早く確実な治癒を期待できるでしょう。

 もちもちのほっぺを目指して

ほおのニキビは、触りたくなるし気になるし、なかなか治りにくい部分です。ですが、そこを我慢できれば、あっという間に治る部分でもあります。時間が不規則で、さらにハードなお仕事をされている看護師みなさんなら、メイクも必要以上に時間をかけたくないと思っているはずです。ニキビを隠すためのメイクは、とても時間がかかりますし、どこまでメイクをしても納得できないものです。厚塗りを早く脱するためにも、普段からのスキンケアや生活習慣のリズムに気を付けましょう。

看護師だから、病気のことや体のことに詳しいから健康であると、患者さんは思いがちですが、たくさんの患者さんの健康を支えているからこそ、看護師さんはつらいお仕事を、どんなに忙しくても笑顔でこなしています。そんな患者さんの支えになっている看護師さんですから、自分に自信をもって患者さんと接することができるよう、つるつるのほっぺを目指して頑張りましょう!

看護師専門用語

アトピー咳漱(アトピーがいそう)

喘息発作は起こしませんが、いつまでも咳が続く病気です。咳喘息との違いは、喘息の代表的な治療薬である気管支拡張剤の効果が不良なことです。