看護師なら楽勝!?プレッシャー ⑥収入編

久しぶりに高校や地元の友達と会って、看護師として働いていることを伝えると「じゃ、収入がいいんだー」と言われた経験のある人もいるのではないでしょうか。また、家族でお金を折半する時に「看護師なんだから多めに持って」と言われた経験がある人もいるのではないでしょうか。このように世間的には、看護師は手に職を持っており、安定して高い収入が得られると思われているようです。今回はこのような収入に対するプレッシャーについてお話していきたいと思います。

本当に給料が高いの?

看護師は手に職を持っており、安定した高い収入が得られるという世間のイメージは本当に正しいのでしょうか。まずは看護師の給料についてお話していきたいと思います。

看護師の年収の平均は474万と平均年収よりも高くなっています。これだけ聞くとやはり看護師は高給なのかもしれません。しかしながら、看護師の激務やサービス残業の量を考えると低給ですよね。自分のサービス残業を考えて時給計算した時の安さに驚く人も多いのではないでしょうか。その時給でご飯もまともに食べれず、明け日勤もこなしているなんて…と辛くなる方もいるのではないでしょうか。それにも関わらず、「看護師って給料いいんでしょー?」と聞かれたら、誰でも何も知らないくせにと怒りたくなりますよね。

また、看護師は3Kと呼ばれるきつい、汚い、危険を代表する職業です。朝から晩まで立ちっぱなし、動き回りっぱなしで、患者さんのトイレ介助に排泄物の処理、体を拭いたりと汚いことも行い、そして針刺し事故や空気感染など自身の体の危険とも常に隣合わせです。それらを考えたら看護師の給料はやはり安いですよね。

プレッシャーへの対応の仕方は?

これまで看護師の給料は職務内容やサービス残業、また感染の危険などを考えると安いというお話をしてきました。しかし、世間的にはまだまだ看護師は高給であるイメージが強いです。ここでは、そんな世間のイメージやプレッシャーにどう対応していけば良いのかについてお話していきたいと思います。

まず1つ目として、気にしないということです。そんなこと言ったって気になるという方はいると思いますが、看護師として働いたことのない人にどれだけ看護師が大変かについて伝えても分からないものです。必死に伝えようとするあなたの労力や時間が無駄になってしまうだけです。誰しもがイメージだけでは大変さが伝わらず、実際に経験してみないと分からないものです。実際に経験したことがない人が看護師の給料についてとやかく言ったとしても気にしないようにしましょう。

次に作り笑いや相槌でやり過ごすことです。看護師の苦労も分からずにとやかく言われると、我慢するつもりでいても口を開いたら対抗してしまったという経験がある方もいると思います。そのようなことにならないように作り笑いや相槌でやり過ごすようにしましょう。下手に対抗してしまっても、あなたや看護師の仕事に対するイメージが下がるだけで理解してはもらえません。

また、そのような経験は看護師同士で愚痴を言い合うと良いでしょう。これは経験者でなければ理解してもらえませんし、あなた自身も経験してもいない人にアドバイスされても結局はストレスが溜まって終わってしまうなんてことになりかねません。一人でイライラすることなく、同僚に愚痴をこぼしてみてはいかがでしょうか。同じような経験をした看護師と話していると気持ちが少しでも楽になるかもしれませんよ。

看護師は手に職をもっている安定した職業で給料も高いと世間的には思われています。しかしながら、あなた自身が感じているように普段の激務やサービス残業、仕事内容、精神的・肉体的ストレスを考えると低給だと言えるでしょう。世間が持っているイメージによるプレッシャーを気にすることなく、また、それがストレスとなったら決して一人では抱え込まないでください。

看護師専門用語

ボトルフィーディング

ボトルフィーディングとは哺乳瓶で育てる育児とも言われ、母乳の代わりに人工栄養を与え育てることを言います。人工栄養(育児用ミルク)はほとんど母乳に近い形の栄養が含有されているため、母乳で育てる場合と大差なく栄養を与えることができます。また、母乳で不足しがちなビタミンDやビタミンKが十分量入っているため、くる病のような骨の発育不全や凝固因子の障害を防ぐことができることがメリットです。しかしながら、母乳に比べアレルギーを起こしやすいことや免疫機能が獲得できないことがデメリットです。

ボトルフィーディングに対して母乳で育てることをブレストフィーディングと言います。母乳で育てる1番のメリットは母親からの免疫成分も得られることです。しかしながら、ビタミンKが不足しがちなので、検診時に足りないと判断されればビタミンKの内服を行います。