看護師としてのキャリア、また自分の人生設計を考える中で、看護師としての転職を考えることがあると思います。
しかし、いざ退職してみたものの、転職の仕方がわからない…。いい病院の選び方ってどうすれば…。と転職に関しては疑問や不安があると思います。
そこで、看護師が転職する際に、しなければならないことを整理していきましょう。
目次
どんな職場で働きたい?自分の理想をまとめよう
転職する際に、まず一番にやるべきことは、自分がどのような環境、条件の職場で働きたいのかを自分自身で明確にすることです。
どの病院も人手不足なので、看護師の求人はいつでも数多くあります。なので、選択肢が多すぎて、一体どこで働けばいいのかわからなくなってしまうことも多々あります。
勤務時間が短いところがいいのか、休みがとりやすい職場がいい、通勤に時間がかかる職場はちょっと…、以前の職場より給料が高ければそれでいい!など、自分が求めている条件をはっきりさせることで、数多くある求人の中から自分に合った職場を見つけやすくなると思います。
求人情報の見方を知ろう!
自分が働きたい条件を洗い出し、いざ、求人情報に目を通してみると、書いてある項目のどこをどのようにみればいいのか分からずに、困ってしまうかもしれません。
そこで、より自分が求める職場を探すための求人情報の見方をおさらいしておきましょう。
- 給与
- 賞与
- 休日
給与
「給与」をみるときは、内訳が詳細に書いてあるかどうかに注目しましょう。
月給〇〇円~といった表記がしてあると、少なくともその額はもらえると思いがちですが、実はこの月給という表記には、通常の日勤に加えて、夜勤や各種手当の金額も含まれている場合があります。実際の勤務状況によっては、その額に達しない可能性があるのです。
さらに給与の額は、その病院での役職や勤務年数によっても異なるので、表示されている給与額が勤務何年目の看護師の例なのかも書いてある求人の方が、より、自分がもらえる金額が想定しやすいと思います。
賞与
次に「賞与」ですが、賞与とはいわゆるボーナスのことです。どこに注目していけばよいかというと、年間の賞与回数だけでなく、実績月数が記載されているかどうかです。
賞与の金額は、通常では基本給×実績月数で決まるので、この実績月数が3ヵ月と、4ヵ月では賞与額に1ヵ月分の差が出てしまいますし、そもそも書いてなかった場合、いくら貰えるのか分かりません。
休日
ほかに気になるところといえば「休日」ですよね。こちらも出来るだけ休日日数が詳細に書かれているものを参考にしましょう。
例えば、4週8休と書かれているだけでは、実際にはどの程度休日が取れるのか分かりづらいです。休日を重要視する人は、出来るだけ年間休日数や、年末年始、夏期(お盆など)の休日数についても具体的に書いてあるものを選ぶようにしましょう。
転職先を見つけよう
求人情報の見方のポイントを押さえたら実際に求人情報を見てみましょう。
探し方はあるのですが、一長一短あるのであなたにあった探し方をしてみてください。では、それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう
- 看護師専門の転職サイトを利用
- 先輩や知り合いの看護師に相談する
- ハローワークを利用
看護師の転職サイトへ登録
看護転職サイトは情報が豊富
方法のひとつに「看護師の転職サイトへ登録」があります。この方法のメリットは、非常に多様な勤務形態の求人がそろっているということです。
自分がどういった病院で働きたいかということにこだわりを持っている人にとっては、自分の理想に近い病院を探すうえで非常に役立つ方法だと思います。
見極めが大変
ただし、この方法では、数多くある紹介サイトの中から、膨大な求人のどこに応募するべきなのかを見極める必要があるので注意が必要です。上記にまとめた求人の見方を参考にしながら、自分の理想の転職先を探すようにしましょう。
先輩や知り合いの看護師に相談する
他には、「先輩や知り合いの看護師に相談する」というものがあります。
裏話が聞けるかも?
メリットとして、求人情報には載っていないような裏話を聞くことが出来たり、情報の信頼性が高いというものがあります。また、求人情報が出ていないような病院への推薦状を書いてもらえる可能性もあります。
鵜呑みにするのは少し危険
ここで注意したいのは、労働環境や噂話などへの感じ方については個人差があるので、話を全て鵜呑みにせずに、もらった情報を自分で考えて、あくまで自分の意志での病院選びをするべきだという点です。
ハローワークを利用
その他には、厚生労働省が管轄している公共職業安定所、いわゆる「ハローワーク」を利用するという方法があります。
地方密着求人が多い
ハローワークを使う際のメリットとしては、公共の求人であるために、採用する病院側は余計なコストがかからないために、採用のハードルが低くなる傾向があるということや、ハローワークは各地域ごとに存在しているために地方の求人に強いということが挙げられます。
しかし、病院側にコストがかからない分、どんな病院でも簡単に求人情報を出すことが出来るので、就業条件が不明瞭なものなども多くあります。
担当者は医療専門家ではないので相談が難しい場合も
また、ハローワークの窓口の人は医療の専門家ではないので、相談することが難しいという点もあるので、見極めが大切です。
応募したい転職先が見つかったら、早速履歴書・職務経歴書など転職に必要な準備を始めましょう。何が必要な書類かコチラの記事でまとめました。
~看護師の業界用語~(おまけ)
IV(アイブイ)…静脈注射
IVとは、英語のintravenous injection(静脈注射)から由来する略語です。Intra(内部に)Venous(静脈)、ということで静脈内に注射することを看護師業界ではIVといいます。