前回は看護師求人情報の見るべきポイントと転職先探しの具体的な方法をご紹介しました。今回は実際に転職に向けてどういった動きをすればいいのかについて整理していきます。
⇒前回の記事
目次
転職書類の作り方ってどうするの?必要なものは?
働いてみたい職場が見つかった!そうなれば、次はいよいよ、応募しましょう。看護師の転職に必要な書類がいくつかあります、ひとつずつ確認していきましょう。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 成績証明書
- 看護師免許の写し
- 健康診断書
履歴書
まずは「履歴書」です。看護師に限らず、学生のアルバイトなどのときにもこの書類は必ず必要になりますよね。
履歴書は、これまでどのような職場で働いてきたのかという職歴だけでなく、様々な資格情報も書く欄があります。なので、いわば、転職先への自己紹介のようなものです。
募集先の応募要項に、履歴書に関して特に記載がない場合は、書店やコンビニで購入した履歴書や、インターネット上にあるテンプレートを利用して作成しても良いと思います。
しかし、内容を記入するにあたって、一般的にパソコンでの打ち込みよりも、手書きがよいという社会の風潮があるので、黒のボールペンを用いて、丁寧な字で書くようにした方が、印象が良いと思います。
書き損じをしてしまった場合には、手間ではありますが、修正液や二重線での訂正はせずに、新しい用紙を用意して書くようにしましょう。
職務経歴書
2つ目は、「職務履歴書」です。職務履歴書は、いままでの、職歴を、役職や部署名などまで詳細に記入した記載したものです。
一般企業など転職の際には、ほとんどの場合に必要とされますが、最近では看護師の転職でも求められる場合が多くなっています。
職務履歴書には、どのような技能資格を持っているのか、どのような係や委員会を務めたのかなども記入するため、履歴書だけでは伝わらない技能や経験をアピールするための書類となります。
そのため、この職務履歴書に書くことが出来る内容は出来るだけ多く記入し、積極的にアピールしていくことが採用を勝ち取るために重要だと言えます。
履歴書とは異なり、職務履歴書はワードやエクセルなどを利用してパソコン作成してしまっても構いません。
履歴書・職務経歴書の正しい書き方をコチラでも紹介していますので併せてご確認ください。
成績証明書
次は、「成績証明書」ですが、これは、特に新卒の看護師であれば、ほとんどの場合必要となりますが、そうでなくても転職の際にどのような学校で、どういった成績であったかという記録の提出として求められる場合があります。
看護師免許の写し
次に、「看護師免許の写し」です。看護師資格を持っていることが、看護師として働く条件ですので、当然、この免許の提出が求められます。
健康診断書
最後に、応募の際に「健康診断書」の提出が求められる場合があります。入職後に健康診断を受けることが義務付けられる病院もありますが、病院ごとに異なるので事前に確認しておきましょう。なお、健康診断結果は、過去1年以内のものでなければ認められないので、注意が必要です。
転職先で必要なものを揃えておこう
転職後の手続きなど、転職先で必要となるものがいくつかあります。転職する際にはあらかじめ用意しておくようにしましょう。
- 以前の職場の源泉徴収票
- 年金手帳
- 制服
以前の職場の源泉徴収票
まずは、「以前の職場での源泉徴収票」です。
源泉徴収票は、所得税を記載したものですが、この所得税に関して、退職した年内に、転職して働き始める際には、転職先での所得との間で年末調整を行うことが必要となるので、病院側から提出を求められます。
年金手帳
新たな職場での社会保険に加入するために「年金手帳」が必要となります。
以前の職場に預けたままになっている場合は、返却してもらえるように連絡しましょう。また、もし年金手帳を紛失してしまったという場合は、自分が住んでいる地域の年金事務所に「年金手帳再交付申請書」、「身分証明書(運転免許証など)」を持っていくと、早ければ、即日再発行を行うことが可能です。
年金手帳再交付申請書はインターネットでダウンロード可能なので、もしも年金手帳を紛失してしまっても、あわてる必要はありません。
制服
「制服の準備」も必要な準備です。
白衣やナースシューズといった制服が病院側から貸与される場合には、入職日前にサイズ合わせを行っておきます。
少ないと思いますが、自分で制服を準備しなくてはならない場合には、転職先の病院での制服の規定を確認して、入職日前に用意するようにしましょう。
その転職、ちょっと待った!!
転職する際に、一度考えて欲しいのが、今すぐにその病院に転職してしまって大丈夫なのかということです。
通勤時間は大丈夫?
勤務条件や、給与、福利厚生がしっかりしているという理由で選んだ職場で、距離も自宅からそう遠くないと思っていたけれど、アクセスが悪い立地で、通勤時間がかなり伸びてしまったといった失敗がよくあります。
女性は妊娠もあらかじめチェック
転職してすぐに妊娠が発覚してしまった例もあります。多くの職場では、勤務年数が一年未満の場合、産休や育休が取れないという就業規定になっているので、そうなった場合、かなり苦労してしまいます。もし妊娠の可能性があれば、転職前に一度検査をしておいた方が良いと思います。
転職を急いでの失敗というのは多くありますので、もう一度しっかりと考えてから、じっくりと転職先と転職のタイミングを見極めることが大切です。
~看護師の業界用語~(おまけ)
曖気…げっぷのこと
看護師業界に限らず、いわゆるげっぷのことを、曖気(あいき)という。また、噯(おくび)ともいう。