みなさんは、看護師として働いてきて日々の業務がマンネリ化していませんか?
日々の業務に慣れてきたり、さらにキャリアアップしたい方は、看護師の認定資格を取得しましょう!資格取得のためにさらに勉強することで、自分の看護技術や知識の向上につながったり、給料アップにつなげることができます。
日々の業務の中で勉強していくことができるので、忙しい方も資格取得を検討してみてください!
目次
日本褥瘡学会認定士について
数ある資格の中でも、今回は日本褥瘡学会認定士の資格取得について説明していきたいと思います!
日本褥瘡学会認定士という資格は皆さんご存知ですか?
褥瘡(じょくそう)とは、いわゆる「床ずれ」のことです。長期的に入院している方では、痛々しい褥瘡をよく見ますよね。
寝たきりの患者さんでは寝返りが打てない為、看護師の皆さんは褥瘡管理を習慣的に行っているかと思います。
日本褥瘡学会認定士の資格は、この褥瘡の治療、管理、予防の専門的知識を身に着けた人に与えられる資格です。近年の高齢化社会では、看護だけでなく介護分野においても褥瘡管理の必要性は年々高まっています。褥瘡管理の適切な知識を身に着けることはどの科においても、どの看護師においても役に立つこと間違いなしです!
ぜひこの機会に資格取得を目指してみて下さい。
では、いかに日本褥瘡学会認定士の資格について詳しく説明していきたいと思います!
日本褥瘡学会認定士って難しいの?
実はこの日本褥瘡学会認定士資格を取るには、試験がいっさい必要ありません!
実際に資格認定されるには年に一回の認定審査が必要です。審査料として10000円かかります。審査の申し込み時期は例年2月~3月の間で、履歴書や免許証、セミナー受講証明書など審査に必要な書類を用意して学会に提出する必要があります。審査は書類審査になりますので、申請に特別な試験勉強などは必要ありません。
ただ、審査が通った後に筆記試験または口頭試問・面接が行われます。これに合格してはれて資格取得ができます。
他の資格よりもかなり取得が易しくなっていますので、ぜひ資格取得を目指しましょう!
ただ、この資格は褥瘡についてかなり細かい知識を要求されるうえに、参考書などがあまりありません。
資格取得には学会主催のセミナー参加が必要なのですが、このセミナーでしっかり知識を身に着けたり、口頭試問で褥瘡に対する熱意をしっかりと伝えられるように備えておきましょう。
日本褥瘡学会の発行している冊子なども有効活用してくださいね!
日本褥瘡学会認定士の取得条件
日本褥瘡学会認定士の資格を取得するには以下の条件があります。
- 日本褥瘡学会の正会員に4年以上在籍していること
- 4年以上褥瘡予防、治療の実務経験があること
- 日本褥瘡学会主催の教育セミナーを2回以上受講すること(同年度の複数回受講は認めない)
教育セミナーは全国各地で行われています。開催時期は例年8月下旬から9月初旬になります。
東京、大阪、岩手、宮城など例年会場となる場所や日時は異なりますので、しっかりと学会のホームページをチェックして、申込期間や開催日時を把握しておきましょう!
日本褥瘡学会認定士資格の取得にかかる費用は?
資格取得においてどうしても費用が掛かってきてしまいます。
まずは資格審査料として、10,000円がかかります。さらに無事認定審査に合格し、合格通知書が届いて資格を取得するには、さらに認定料として10,000円がかかります。
セミナーなどに遠方遠征する場合は交通費などがかかるかもしれませんが、順調にいけば資格取得には合計20,000円が必要になってきます。
注意点として、この資格は5年ごとの更新が必要です。更新審査料として10,000円、更新認定料として10,000円が更新の際にはかかりますので、注意してください。
日本褥瘡学会認定士って役に立つ?
この資格は先ほども述べた通り、慢性期病棟や長期入院している患者さんに対して必要になってくる資格です。
特に高齢化社会において褥瘡治療は患者さんの生活の質を上げるためにかなり重要な位置を占めています。入院治療患者さんの治療に少しでも興味がある方にお勧めの資格です。
また、看護師の場合資格取得によって優遇される診療科や病院もたくさんありますので、取得しておくことで転科や転院の際には役に立つかもしれません。
そして、資格取得によって正看護師では資格手当が月収に加算されます。 自分の勉強のためにも、看護師としてのキャリアアップによる収入アップのためにもぜひ資格を取得してみてください!
看護師専門用語解説「体位変換」
実臨床の現場では体交と訳されることも多いですが、患者さんの体の位置を変える補助のことを指しています。
寝返りができない患者さんなどでは体位変換をきちんと行うことで圧力が同じところにかかり続けることを予防して、褥瘡をつくらないようにすることができます。