看護師として働いていて、日々の業務にも慣れてきたころ、自分の技術や知識をさらに磨いていきたいと思うことはありませんか?
そんなときにおすすめなのが看護資格の取得です!
資格を取ると、資格勉強のために改めて基礎から勉強できるため、自分の技術に自信をもって患者さんと接することができます。また、看護師の場合収入に看護手当てが加算されるため、大幅な給料アップにもつながります。
目次
認知症ケア専門士について
近年日本ではどんどん高齢化、超高齢化社会が進んでいるため、どこの診療科で勤務していても認知症ケアは避けて通れません。
認知症ケア専門士とは、増え続けている認知症患者さんに対する適切なケア、治療、倫理観を専門的に学んだ方に与えられる資格です。
ご家族で認知症の方がいらっしゃったり、介護の分野にも興味があったりする方にもおすすめの資格です。
さらに、介護保険施設や委託介護支援施設、地域包括支援センターなど、活躍の場は豊富です。認知症について基礎から学んでいくことで、患者さんの理解にもつながります。
現在どんどん需要が高まっている資格ですので、ぜひこの機会に資格取得を目指してみましょう!
認知症ケア専門士って難しいの?
認知症ケア専門士の資格を取得するには、認定試験に合格しなければいけないのですが、この試験の合格率は大体平均して45%から60%と、看護資格の中では普通くらいの難易度ではないでしょうか。
試験は1次試験と2次試験に分かれていて、1次試験が筆記、2次試験が面接と論述という試験形式になっています。
1次試験では出題範囲が決まっていて、論述試験では自分の意見を記述する形式ですので、意見を文章にまとめる力も問われます。
面接はグループディスカッション形式となっていますので、しっかりと自分の意見を発信する練習をしておきましょう。
つまり2次試験では認知症に対する倫理観や、介護計画など実践的な知識が求められます。認知症看護をしっかりと理解し、勉強したうえで試験に臨まなければ不合格になってしまうでしょう。
勉強するためのテキストや、e-ラーニングでの講習受講、過去問題集などは学会のホームページなどで購入できるので、ぜひ勉強に役立ててください!
不合格になっても、合格した分野は次回にも持ち越され、再度受験する必要はなくなります。不合格でもあきらめずに挑戦してみてくださいね!
認知症ケア専門士取得の条件
資格を取得するには、一つ条件があります。
それは、試験実施年の過去10年間において3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者。ということです。
実務経験を証明する書類さえあれば試験が受験できるので、ぜひ挑戦してみてください。
試験の場所と費用を教えて!
試験会場は、1次試験は札幌、仙台、千葉、名古屋、京都、福岡の計六か所。2次試験は札幌、仙台、東京、名古屋、神戸、福岡の計6か所で行われます。
1次試験は1分野につき3000円、2次試験は8000円かかります。病院などでは資格取得の費用を保証してくれる場所もあると思いますので、職場で確認してみてください。
1次試験は3月~4月に申込期間があり、試験は7月上旬です。2次試験は8月から9月に申込期間があり、試験は11月下旬です。どちらも年一回の開催になりますので、取得する場合は機関に注意してください。
また、この資格は更新が必要になります。5年間で学会参加や、講演会参加によって30単位を取得すると更新できますので、しっかりと認知症について勉強し続けるようにしましょう。
認知症ケア専門士って結局役に立つ?
この資格は現在増加傾向にある認知症患者に対応するために新設された資格ですので、かなり需要が高まってきている資格です。
認知症ケアに関しては医師も適切な治療を知らない方も多いため、このような資格を持っている看護師が主体となって治療を進めていくことができます。
また、看護資格を取得することで別途資格手当が毎回の月収に加算されます。
もちろん自分の勉強に加えて身の回りの方の看護や介護にも絶対に役に立つ資格内容になっておりますので、とてもおススメです!
資格取得は転職や転院の際にも大きなアピールポイントとなり、特に慢性期病棟や介護施設などではかなり優遇される資格になっています。
かなり専門的な知識になりますので、これからの業務に役に立ちます。上級認知症ケア専門士へのさらなるキャリアアップも目指すことができるので、勉強してどんどん自分を高めていきたいという方にはおすすめの資格です!
看護師専門用語解説
ダイエティシャン
栄養士のことで、食事療法の専門家です。大病院などでは栄養士が専属で勤務しており、入院職の管理をしています。