毎日看護師として働いていて、日々の業務がマンネリ化していませんか?
そんなときは新しい看護資格!資格を取得して新しい自分を発見したり、さらなる給料アップを目指したりしてみましょう!資格取得のために改めて勉強していくことで、自分の看護技術や知識に自信をもって患者さんに接していくことができます。
では、今回紹介していく看護資格は、排尿機能検査士です!
排尿機能検査士とは?
排尿機能検査とは神経原生が疑われる排尿機能障害の患者さんに対して行われる検査で、尿量測定や膀胱内圧測定などが含まれています。
排尿機能検査は専門性が高く知識と経験がかなり必要とされる手技です。その検査のスペシャリストとして泌尿器科医やコメディカルの手助けをすることができる資格です。
現在排尿検査が適応される疾患はかなり多岐にわたっており、治療法選択に管理役に立っています。検査だけでなく、排尿障害で悩んでいる患者さんの看護に心から寄り添うことができるのもこの資格ならではだと思います!
では、詳しく資格取得についてみていきましょう!
排尿機能検査士って難しいの?
排尿機能検査士の資格を取得するには、特別な認定試験は必要なく、認定審査のみで取得することができます!
次の項目で述べますが、この資格は認定審査を申請するための条件も他の看護資格よりかなり易しくなっていますので、ぜひこの機会に取得してみてください!
資格取得の条件ってあるの?
資格取得のためには認定審査を受けなければいけませんが、審査を受けるためには以下の条件があります。
- 排尿機能検査に関する活動実績が50例以上あること。
- 学会で指定された排尿機能検査士の講習会に1回以上参加すること。
- 日本泌尿器科学会専門医の推薦があること。
- 看護師、保健師、助産師、准看護師など、医療に関する資格を持つこと。
- 排尿機能検査に従事するコメディカルとして必要な人格および見識を備えていること。
活動実績は、日ごろ泌尿器科診療などに従事している方だとすぐにクリアできる回数だと思いますので、ぜひ勤務している機関で実績証明をしてもらいましょう。
参加しなければいけない講習会は、初めて講習会を受講する人向けの初級コースと、さらに発展した内容の講義を聞くことができるAdvancedコースの2コースに分かれています。
両者ともに定員は200名ですので、早めに申し込みしておくようにしましょう。申込期間は例年1月~5月ですが、定員に達し次第申し込みは締め切られます。講習会は例年5月~6月に年一回開かれていますが、開催地はその年によって異なるため、学会ホームページでしっかりとチェックしておくようにしてくださいね!
講習会の参加申し込みもホームページで行うことができます。講習会はテキストに別途費用が掛かりますが、毎回1000円の参加費がかかります。
講習会の費用もかなり他の資格より安くなっているので、積極的に勉強しに行きましょう!
排尿機能検査士取得の費用は?
さて、条件を満たして認定審査を受けるには5,000円の認定料がかかります。例年12月初旬から翌年2月末までに審査が行われていますので、期日までに必要書類をそろえて排尿機能検査士認定委員会に提出しましょう。
また、この資格は5年ごとに更新しなければ失効してしまいます。更新手数料は5,000円毎回かかり、資格認定後排尿機能検査に関わる活動をしていて、講習会に参加することで30単位取得している必要があります。資格取得後悪排尿機能検査に興味をもって活動していくようにしましょう。
以上を踏まえると、資格取得は最低でも講習会一回と、認定審査料がかかるため、計6,000円はかかることになります。資格更新料もかかりますが、他の資格に比べるとかなり安価です。
排尿機能検査士って役に立つ?
ここまで排尿機能検査士について説明してきましたが、排尿機能検査士は通常の看護師では難しい検査に立ち会い、検査をすることで、検査を効率的に行う手助けをすることができます。
また、近年の高齢化社会によって、男女ともに悩まされる更年期障害や、弾性であれば前立腺肥大症など、排尿障害を抱える人口は年々増えてきています。患者さんにより近い医療者である看護師がこの資格を取得することでさらに患者さんの心の支えとなっていけるかもしれませんね。
また、看護師の場合看護資格を取得することで毎回の月収に資格手当が加算されることになっています。病院によって差はありますが、平均して5000円~10000円ほどの給料アップが見込めますので、積極的に資格取得を目指してみてください!
看護師専門用語解説
多尿
多尿とは、尿が異常に多いことをさしています。検査的には、一日3000ml以上になった場合に多尿といい、トイレに行く回数が多い頻尿とは区別されています。