小さい時から気が強いタイプではない、学生時代にも先頭に立って行動したり、部活やサークルで周りのメンバーに張り合えたりしなかった・・・などというような体験から、自分は気が強いタイプではないと認識している人がいるのではないでしょうか。そんなあなたが今抱えている不安は、看護師として働いていくときに職場での人間関係や仕事内容の過酷さに耐えていくことができるのかどうかということだと思います。ぜひこのページをお読みいただいて、参考にしてみてください。
気が強くないタイプでは、看護師として働いていくうえでどんな不安があるの?
苦しんでいる人の役に立ちたい、患者さんの困っていることにサポートをしたい。こういった思いから看護師になる人は多いでしょう。しかし、いざ病院見学をしたり、実際に看護の勉強をしたり、先輩の話を聞いていて、看護師は気が強い人が多いなと気づいたことはありませんか?
看護師の業務は非常に多忙で、さらに看護師同士の人間関係や医師・薬剤師などの他のスタッフとの関係性を良好に保っていくこと、また患者とのコミュニケーションを円滑にとっていくことなど、ストレスフルな社会です。これはメンタル的にタフであればまったくストレスを感じない、むしろやりがいのある仕事であるので不安などを持つことは少ないかもしれません。しかし気が強いタイプではない人は、上記のことに耐えられるか不安になり、仕事を続けていけるか自信を持てなくなっていくのです。具体例をあげますと、仕事中に先輩に怒られ、泣いてしまう。またそのエピソードがトラウマになり、家に帰ってからや休みの日も思い出してしまい暗い気持ちになる。それからの仕事において先輩の顔色をうかがいながら行い、業務を迅速に終わらせることだけを考えて、患者本意ではなく自分本意の仕事をしてしまってさらに自己嫌悪に陥ってしまう。また、ほかにも同期と自分を比較して悲観的になってしまうことなどにより、日々不安や焦りを抱いてしまうことがあります。この悩みをひとりで抱え込み、放置しているとうつ病などの精神疾患の状態になり、退職を余儀なくされる場合があります。早期の対策をしましょう。
どんな対策をすれば不安は解消されるの?
まず結論から述べますと、優しい看護師さんのポジションを目指しましょう。優しい看護師さんは、患者からの需要が必ずあります。仕事の本望である、苦しんでいる患者を助けるのには、患者さんとの良好な信頼関係を築いていくことが重要です。これには優しい人柄が役に立つでしょう。実際の現場では、そういった悩みを抱えて辞めていく人も少なくありません。かといって残った看護師が患者さんにとって良い看護師かというとそういうわけでもありません。あなたの目指す看護師像のように優しい方であれば、患者からの需要性が高まり、仕事にやりがいを見つけていけると思います。看護師としての技量と、患者さんの立場に立って気持ちを慮る技量は別物なのです。それに加えて、必ず周りに頼りになる同僚や先輩がひとりはいるはずです。もしかしたら同じ悩みを持っているかもしれません。ぜひそういった同僚に打ち明けてみましょう。それが厳しければ同じ職場でなくも、友人や家族に話してみると、第三者の視点からの意見をもらうことができ、自分の偏った考え方を正せるかもしれません。
看護師としてポジティブに仕事をしてみよう
自分はメンタルが弱い、他の看護師と比べてしまう。というネガティブな考えに走ってしまうあなたは、今日からの仕事において小さな幸せを見つけていってみましょう。たとえば、ある患者さんに、ありがとうと言われた。これはあなたが患者さんのために何かこうけんできたという直接的な証拠なのです。また、出勤時に、空が綺麗だった。こういった些細なことに、幸せを感じることで、不安がちっぽけなことだと思えるようになります。あなたにとっても、患者さんにとっても、その時間は一生に一度しかないものであり、それならば暗い気持ちで過ごす時間より、笑顔で過ごす時間のほうが素敵ですよね。時間のかけがえのなさを意識し、患者さんのことを考えることで自分のメンタルに関する不安は解消していきます。今日も笑顔で業務に取り組んでみましょう。
看護師の業界用語
<犬吠様咳嗽>
けんばいようがいそう。イヌもしくはオットセイの鳴くような咳のことを指します。クループの症状のひとつです。クループとは、こどもがかかりやすい感染症のひとつで、風邪のような症状であることが特徴です。一週間以内に完全に消失することが多いですが、強い呼吸困難や窒息に至る重症の場合は注意が必要です。